和紙と漆が身体をかたどる、ISSEY MIYAKE「URUSHI BODY」──三宅一生の「BODYWORKS」から続く身体への探求

Event Date:2026.09.01-09.27
Aug 18, 2026
ISSEY MIYAKEは、2026/27年秋冬コレクションで発表した「URUSHI BODY」に焦点を当てた特別展「URUSHI BODY —身体と物質の間(あわい)に—」を、2026年9月1日よりISSEY MIYAKE GINZA、ISSEY MIYAKE SEMBA、ISSEY MIYAKE KYOTOで開催します。

© ISSEY MIYAKE INC.
2026/27年秋冬コレクションでISSEY MIYAKEが探求したのは、「つくる」ことと「つくらない」こと。ものづくりにおける「作為」と「余白」の関係です。その核心をなすシリーズとして生まれたのが「URUSHI BODY」です。

着物の帯やビスチェのように身体を包み、支える構造物。その概念を拡張し、硬質な造形を身体に「はめて、整える」という現代的な装いへと再解釈しています。身体の曲線を縁取る造形をつくり出すのは、越前和紙と漆。そして、その制作工程には3Dプリンターも用いられています。さらにその源流をたどると、1980年代三宅一生が取り組んだ作品群「BODYWORKS」へと行き着きます。

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今回の展示は、一つの新しいシリーズを通して、ISSEY MIYAKEが長年向き合ってきた「身体」というテーマを、現在の素材、技術、職人の手仕事から見つめる機会にもなります。



身体を「はめて、整える」

「URUSHI BODY」の着想にあるのは、着物の帯やビスチェです。身体の胴部を包み、支え、その輪郭を整える。それらが持つ構造を起点に、ISSEY MIYAKEは硬質な造形を身体に「はめて、整える」という装いの行為へと展開しました。

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ビスチェとコルセットの2型で構成される「URUSHI BODY」は、身体の曲線に沿うような立体的なフォルムを持っています。その造形と身体が組み合わされることで生まれるのが、衣服と造形の新たな関係です。コレクションで掲げられた「作為」と「余白」というテーマも、身体に対してどこまで形を与え、どこを残すのかという「URUSHI BODY」のあり方へとつながっています。



越前和紙から、身体を包む立体へ

「URUSHI BODY」の制作は、福井・越前で漉かれる和紙から始まります。職人が丹念に漉き上げた一枚の大きな和紙を手でちぎり、糊を使って、3Dプリンターで出力された型に幾重にも貼り合わせていきます。平面だった和紙が重なり合い、少しずつ身体の曲線を縁取る立体へと形づくられていく工程です。

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ここには、職人の手仕事と現代のテクノロジーが同じ制作工程の中に存在しています。3Dプリンターによって生み出された型に、手漉きの和紙を人の手でちぎり、貼り重ねる。デジタルによって形の基盤をつくりながら、その表面は一枚一枚異なる和紙と手の仕事によって形成されていきます。そして、立体となった和紙は京都へと渡ります。



漆によって変わる、和紙という物質

京都の職人によって、成形された和紙の上へ漆が幾重にも塗り重ねられます。その工程を経ることで、和紙の表面には深い光沢が生まれます。同時に、素材来のしなやかさは内側に残されています。

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紙から立体へ。そして漆をまとった物質へ。

福井と京都、それぞれの土地で培われてきた職人の技術と、3Dプリンターによる現代の造形技術を経て、「URUSHI BODY」の身体を縁取るフォルムがつくられています。越前和紙と漆という伝統的な素材と職人の手仕事に、3Dプリンターによる現代の造形技術が重なることで、「URUSHI BODY」の独自のフォルムが生み出されています。完成した表面だけでなく、そこへ至る素材と工程も、「URUSHI BODY」を理解するための重要な要素です。



「BODYWORKS」から続く、身体への探求

「URUSHI BODY」の背景には、ISSEY MIYAKEにおける身体への長い探求があります。その源流として今回のリリースで示されているのが、三宅一生が1980年代に取り組んだ作品群「BODYWORKS」です。

三宅はプラスチックや紙、ワイヤーなど、布という範疇を離れた素材を用いながら、身体の動きとフォルムを探求しました。その試みから、人体から型を取った「ボディ」も生まれています。

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物質によって胴部が包まれることで、身体の存在がより鮮明に浮かび上がる。「BODYWORKS」で試みられたその探求を、「URUSHI BODY」は現在へとつないでいます。1980年代にはプラスチックや紙、ワイヤーが用いられ、2026年の「URUSHI BODY」では越前和紙と漆、そして3Dプリンターを介した造形が用いられる。

素材や制作技術は時代とともに変化しながら、身体と物質が出会うことで何が生まれるのかという問いが受け継がれています。



動く身体から見る「URUSHI BODY」

特別展では、「URUSHI BODY」の実作とともに、身体との関係も紹介されます。銀座のISSEY MIYAKE GINZA|CUBEでは、「URUSHI BODY」を身にはめたダンサーを捉えた映像インスタレーションを上映。静止した実作と、身体とともに動く姿の双方から、その造形を見ることができます。

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身体が動けば、その曲線や重心も変化します。そこに一定の形を持つ「URUSHI BODY」が重なることで、身体と物質の関係も変化していきます。身体が物質に応答し、物質が身体に輪郭を与える。その相互作用を、実作と映像の両方から捉える構成です。



完成した造形から、その成り立ちへ

今回の展示では、「URUSHI BODY」が完成するまでのプロセスにも光が当てられます。銀座では、福井と京都の職人工房での制作過程を記録した映像に加え、実際に職人が制作に用いた道具類を展示します。京都のISSEY MIYAKE KYOTO|KURAでも、実作とともに制作工程の映像や職人の道具を紹介します。

越前で一枚の和紙が漉かれ、それがちぎられ、3Dプリンターによる型へ貼り重ねられ、京都で漆を施される。展示を通して、その一連の工程をたどることができます。

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「URUSHI BODY」を形づくる素材だけでなく、それを扱う人の手や道具までを見せることで、完成した造形と、その背後にあるものづくりが一つの流れとして提示されます。



銀座、船場、京都で異なる展示構成

特別展は、東京大阪、京都の3会場で開催されますが、展示内容はそれぞれ異なります。

ISSEY MIYAKE GINZA|CUBEでは、「URUSHI BODY」の実作、ダンサーの映像インスタレーション、福井と京都での制作工程を記録した映像、職人が使用した道具類を展示します。ISSEY MIYAKE SEMBA|CREATION SPACEでは、実作とダンサーの画像・映像インスタレーションを展開。ISSEY MIYAKE KYOTO|KURAでは、実作に加え、制作工程の映像と職人の道具類を見ることができます。

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同じ「URUSHI BODY」を起点に、身体との関係、制作のプロセス、職人の技術へと、それぞれの会場からアプローチする展示となります。



身体と物質の「間(あわい)」へ

展覧会タイトルは、「URUSHI BODY —身体と物質の間(あわい)に—」。「URUSHI BODY」では、身体と物質の双方がその存在を保ちながら関係を結びます。

着物の帯やビスチェから着想した身体を包む構造。越前和紙によってつくられる立体。京都で塗り重ねられる漆。3Dプリンターによって出力される型。そして、その造形を実際に身にはめて動く身体。これらが重なることで、「URUSHI BODY」という一つのシリーズが成立しています。その背景にあるのは、「BODYWORKS」から続いてきた身体への探求です。

1980年代から現在へと時間をつなぎながら、素材と技術を更新し、身体と物質の関係をもう一度考える。「URUSHI BODY —身体と物質の間(あわい)に—」は、2026年のISSEY MIYAKEがその探求をどのように現在へとつないでいるのかを、実作、身体、制作工程のそれぞれから見ることのできる展示です。




INFORMATION
特別展「URUSHI BODY —身体と物質の間(あわい)に—」

ISSEY MIYAKE GINZA|CUBE
会期:2026年9月1日(火)〜9月27日(日)
所在地:東京都中央区銀座4-4-5
展示内容:「URUSHI BODY」の実作、ダンサーの映像インスタレーション、福井・京都の職人工房での制作過程を記録した映像、制作に用いた道具類

ISSEY MIYAKE SEMBA|CREATION SPACE
会期:2026年9月1日(火)〜9月25日(金)
所在地:大阪府大阪市中央区南船場4-11-28
展示内容:「URUSHI BODY」の実作、ダンサーの画像・映像インスタレーション

ISSEY MIYAKE KYOTO|KURA
会期:2026年9月1日(火)〜9月27日(日)
所在地:京都府京都市中京区柳馬場通三条下ル槌屋町89
展示内容:「URUSHI BODY」の実作、福井・京都の職人工房での制作過程を記録した映像、制作に用いた道具類



The Editorial Team
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