ジュエリーから空間へ。e.m.の30年を貫く遊び心と創造性──ラフォーレ原宿で記念展開催

Event Date:2026.10.21-10.25
Oct 21, 2026
1996年の設立以来、ジュエリーを中心に、インテリアやグラフィック、空間デザインへと表現を広げてきたクリエイティブブランド〈e.m.(イー・エム)〉。その30周年を記念する展覧会「e.m. 30YEARS EXHIBITION【ARE YOU EXCITED?】」が、2026年10月21日から25日まで、東京・原宿のラフォーレミュージアム原宿で開催されています。

photo ©FASHION HEADLINE
会場には、30年間に生み出されてきたジュエリーをはじめ、インテリアやグラフィックなど、多彩なクリエイションが集結。ブランドの歩みを振り返ると同時に、その根底にある自由な発想や遊び心に触れられる展覧会です。



小さなジュエリーから広がる、動きのある展示空間

会場に足を踏み入れると、さまざまな形状の什器を使い、多数のジュエリーやオブジェが展示されています。ジュエリーは一つひとつが小さく、細部にこそデザインの特徴が表れるものです。展示空間も静的な印象になりがちですが、今回の会場では、回転する椅子や走行する鉄道模型が取り入れられています。

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整然と並ぶ小さなアイテムと、会場の随所で生まれる動き。その対比が空間に独特のリズムを与え、ジュエリーを鑑賞する体験そのものに遊び心を添えています。

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こうした展示演出は、e.m.が長年手掛けてきたインテリアや店舗空間のデザインとも重なります。作品を並べるだけでなく、どのような空間で、どのように見せるか。ジュエリーと空間を切り離さずに考える姿勢が、今回の展覧会にも表れています。



アンティークとスケッチから垣間見る、創作の背景

会場中央には、デザイナーが収集してきたアンティークアイテムが並びます。その周囲の造作壁には、デザインスケッチも掲出されています。完成されたジュエリーやオブジェだけでなく、それらを生み出す人々が日頃から何に関心を寄せ、どのような造形に目を向けているのか。こうした展示からは、e.m.のクリエイションを支える発想の一端が見えてきます。

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アンティークの品々とデザインスケッチ、そして完成したプロダクト。それぞれを見比べながら鑑賞することで、ブランドの30年間を単なる製品の変遷としてではなく、ものづくりに向き合う姿勢の積み重ねとして捉えることができます。



シルバージュエリーとタイル家具から始まった30年

e.m.は1996年、仲谷英二郎と飛田眞義によって設立されました。ブランドの出発点となったのは、シルバージュエリーとタイル家具。現在ではジュエリーブランドとして広く知られるe.m.ですが、創業当初から装身具とインテリアという異なる領域を並行して手掛けていました。

1997年にはH.P.DECOで初のe.m.展を開催。オリジナルのタイル家具の上にシルバージュエリーを並べる展示が注目を集め、ブランドが知られるきっかけとなりました。

1999年には、後に「e.m.eternal」と名付けられるアイコンジュエリーが誕生。それまでの無骨なシルバーを中心としたデザインに、キュービックジルコニアやパールを組み合わせ、揺れる石座などの特徴的な造形を取り入れました。

異なる素材の質感や、意外性のある組み合わせを楽しむ感覚は、e.m.のジュエリーを特徴づける要素の一つです。初期に生まれたデザインが、現在まで続くロングセラーとなっていることからも、ブランドの独自性がうかがえます。



ジュエリー、インテリア、グラフィックを横断する表現

e.m.の30年間を振り返ると、ジュエリーの制作と並行して、空間やグラフィックを通じた表現が継続してきたことが分かります。2000年にはヘアサロンなどの内装デザイン・設計を手掛け、2003年には東京・白金に、ギャラリー「upstairs museum」を併設した初の直営店「e.m.box」をオープンしました。e.m.boxでは、シーズンごとにテーマや内装を変える試みを展開。ジュエリーを販売する店舗でありながら、空間そのものをブランドの表現の場として位置づけてきました。


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グラフィックの分野では、2014年にフリーペーパー「e.m.TABLOID」を創刊。号数にちなんだユーモラスな表紙を制作し、第1号では数字の「1」から着想を得たサンマをビジュアルに採用しています。

また、2021年の25周年には、アートディレクターの吉田ユニがディレクションを手掛けたビジュアルを発表。ファッションブランドとのコラボレーションや、アートピースの制作なども重ねてきました。

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今回の展覧会で見られる多様な展示物や空間演出は、こうした活動の延長線上にあります。ジュエリーを起点としながらも、表現の手段を一つに限定しないこと。それがe.m.の30年を特徴づけています。



「ありそでなさそなモノづくり」の、その先へ

e.m.が設立以来掲げてきた理念は、「みんながよろこぶモノづくり」「ありそでなさそなモノづくり」。一見すると相反する要素を組み合わせたり、見慣れた素材やモチーフに意外な表情を与えたりすること。そうした発想は、ジュエリーの造形だけでなく、展示や店舗の空間づくりにも通じています。今回の30周年展は、ブランドのアーカイブを紹介するだけでなく、その創造性がどのような領域へと広がってきたのかを示す機会となっています。

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会場では、アイコンジュエリーに加え、新作や限定コレクションの先行販売、展覧会限定ジュエリーの販売も実施。ラフォーレ原宿1階のエントランススペースでは、10月20日から25日まで、同じく「ARE YOU EXCITED?」を掲げたポップアップショップも展開されています。

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30年という時間を経ても、e.m.が大切にしてきたのは、既存の枠に収まらない発想と、ものづくりを楽しむ姿勢です。ジュエリーという小さな造形物から始まり、インテリア、グラフィック、空間へ。今回の展覧会は、その歩みを振り返るとともに、e.m.がこれから生み出していく表現への期待を感じさせます。



INFORMATION
e.m. 30YEARS EXHIBITION【ARE YOU EXCITED?】

会期:2026年10月21日(水)〜10月25日(日)
時間:11:00〜20:00(最終日は17:00まで)
会場:ラフォーレミュージアム原宿(ラフォーレ原宿6F)
住所:東京都渋谷区神宮前1-11-6
入場料:無料


e.m. 30YEARS POP UP SHOP【ARE YOU EXCITED?】

会期:2026年10月20日(火)〜10月25日(日)
時間:11:00〜20:00
会場:ラフォーレ原宿 1Fエントランススペース

30周年特設サイト:https://www.em-grp.com/pages/30th







The Editorial Team
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