1995年の東京、送られなかった手紙。メゾン マルジェラ「レプリカ」がGINZA SIXで“記憶”を空間にする

Oct 1, 2026
香りを嗅いだ瞬間、忘れていた場所や時間が突然よみがえることがあります。街の空気、誰かと過ごした部屋、旅先の風景。目には見えない香りが、記憶への入口になる。メゾン マルジェラが「レプリカ」フレグランスで表現してきたのも、そんな香りと記憶の関係です。

2026年10月1日、GINZA SIX地下1階に「メゾン マルジェラ フレグランス “Letter never sent” コンセプトストア」がオープンしました。1年間の期間限定で展開される、ブランド史上初となる東京限定オードパルファン「レプリカ オードパルファン レター ネバー セント」の世界観を体現したコンセプトストアです。

photo by ©FASHION HEADLINE
店内に足を踏み入れると、壁一面に並ぶ白い仕分け棚、その中に置かれた紙やカメラ、筆記具。ガラスケースには、無数の白い封筒が重なっています。空間のモチーフになっているのは、古き良き日本の「郵便局」。その起点にあるのが、「レター ネバー セント」という一つの香りです。



服から香りへ。「レプリカ」が受け継いだ記憶

メゾン マルジェラにおける「レプリカ」の歴史は、フレグランスよりも前に始まっています。

1994年に発表された最初の「レプリカ」ファッションピースは、世界各地から選び抜かれた衣服やアクセサリーを、その個性や魅力を守りながら再現するという発想から生まれました。それぞれには、オリジナルの出所や年代を記した特別なラベルが添えられています。そして2012年、そのコンセプトはフレグランスの世界へと広がりました。

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「レプリカ」フレグランスが再現するのは、特定の香水そのものではありません。ある場所、ある時間、そこにあった情景や感情を、香りによって呼び起こしていく。2012年の誕生以来、世界各地の場所や時間から着想した香りを「記憶のアーカイブ」として重ねてきた「レプリカ」。その記憶に今回、新たに「東京」が加わります。

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服に記された「年代」と「場所」が、香りでは一つの記憶へと変わる。GINZA SIXに生まれた新しい空間も、この「レプリカ」という考え方の延長線上にあります。



新たに記憶されたのは、「Tokyo, 1995」

今回、そのアーカイブに東京から加わったのが「レター ネバー セント」です。ボトルのラベルに記された場所と年代は、「Tokyo, 1995.」。テーマになったのは、胸の奥にしまわれた「送られなかった手紙」と、言葉にできなかった「未完の感情」です。

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目まぐるしく変化する東京。その都市の中で忘れかけていた感情を呼び覚まし、自分自身を取り戻すための香りとして構想されています。

ボトルのラベルには「Sumi ink & cedarwood」の文字も記されています。墨とシダーウッド。その香りが描く「手紙」の記憶は、GINZA SIXで実際の空間へと広げられました。



無数の封筒が埋め尽くす、白いポストオフィス

空間のモチーフは、日本の原風景や古き良き「郵便局」の佇まいです。

壁面を覆うのは、手紙を仕分けるための棚を思わせる無数の区画。その中にはフレグランスだけでなく、紙、筆記具、カメラなどが置かれています。そして空間の中央では、大量の白い封筒がガラスの中に積み重なっています。

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手紙を届けるための場所でありながら、ここにあるのは「送られなかった手紙」。整然と並ぶ仕分け棚と、行き先を失ったように重なる封筒。その対比によって、「Letter never sent」という香りの物語が視覚化されています。

さらに、棚や什器を覆う白にも意味があります。使われているのは、メゾン マルジェラを象徴する「ビアンケット」。白いペンキの塗り跡や濃淡を残したテクスチャーが、空間に均一ではない白の表情を生み出しています。

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塗り重ねられた跡が残り、場所によって濃淡が異なる。そのテクスチャーには、手紙や記憶が刻んできた時間の深みと、不完全な美しさが重ねられています。 




「送られなかった手紙」を、自分で書く

ここで体験するのは、完成された世界を眺めることだけではありません。店内には「Letter Bar」が設けられています。

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スタッフによるフレグランスカウンセリングを受けた人は、ここで実際にペンを取り、手紙を書くことができます。

スマートフォンなら数秒で誰かに言葉を送れる2026年に、あえて紙を選び、ペンを持つ。誰に、何を書くのか。そして、その言葉を実際に送るのか。「Letter never sent」が扱う「未完の感情」が、ここでブランドが用意した物語から、訪れた人自身の記憶へと移っていきます。レターバー自体も、デジタル全盛の現代にあえてペンを執り、心の中にある「未完の感情」を文字にする体験として構想されています。

さらに、1995年の東京と「レター ネバー セント」の世界観を表現したフォトブースも用意。「レプリカ」コレクションを象徴するポラロイド風のオリジナルフレームで撮影し、その写真をスマートフォンにデジタルデータとして保存できます。 





香りから始まり、記憶へ戻っていく

「Tokyo, 1995」と記された一本の香り。その世界観はGINZA SIXで、紙や手紙、郵便局を思わせる空間へと広がり、最後には訪れた人自身の記憶へとつながっていきます。

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1994年、世界各地から選び抜かれた衣服やアクセサリーを再現することから始まった「レプリカ」。2012年にはそのコンセプトが香りへと広がり、時や場所に結びついた記憶やムードを呼び覚ますフレグランスへと発展しました。

そして2026年、その「レプリカ」にブランド史上初となる東京限定の香りが加わりました。

GINZA SIXに現れた白いポストオフィスは、「レター ネバー セント」という香りを販売するための背景にとどまりません。服から香りへと受け継がれてきた「レプリカ」の考え方を、東京という場所で空間として体験するための場所でもあります。



【INFORMATION】
メゾン マルジェラ フレグランス “Letter never sent” コンセプトストア

オープン日:2026年10月1日(木)
展開期間:オープン日から1年間
場所:GINZA SIX B1F
住所:東京都中央区銀座6丁目10-1
営業時間:10:30~20:30
電話:03-6891-3390(代表)


レプリカ オードパルファン レター ネバー セント
発売日:2026年10月1日(木)
容量:100mL
価格:3万1,900円(税込)
東京限定展開


The Editorial Team
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