“祝いの粧い”から日本女性の美の源流を辿る展覧会、銀座で開催

2016.01.01

化粧にまつわる幅広い研究活動を続けているポーラ文化研究所の設立40周年を記念した展覧会「祝いのよそほい」が東京銀座ポーラ ミュージアム アネックスにて16年1月15日から2月21日まで開催される。

白粉を塗り、眉をひき、紅をさす。江戸時代から女性は、婚礼や晴れ(ハレ)の日の装いはもちろん、日々の「化粧」ひとつにも心踊るようなときめきを感じてきた。時代は変われど、見目麗しくあることの根底に流れる心意気や感性は、現代の私たちの「よそほい」の中にも息づいている。

同展では「化粧・女性・美意識」をキーワードに、新しい年の始まりを祝した「嫁入り」「元服」「晴れ(ハレ)の装い」「吉祥文様」の4テーマで繰り広げる「和」の晴れ姿をテーマにした。

展示されるのは婚礼化粧道具である「円鏡・円鏡箱・鏡台」や「お歯黒道具一式」といったもののほか、眉作りの変遷を追った江戸期の礼法書「化粧眉作口傳」、松竹梅や鶴亀が描かれた婚礼衣装「白綸子地松竹梅鶴亀模様打掛」、「紅白梅宝尽くし模様箱迫」、縁起物として身分、階級を越えて好まれた「高砂文字柄鏡」、「松竹梅鶴亀びらびら簪」など。

イベント情報】
ポーラ文化研究所40周年記念展「祝いのよそほい」
会場: ポーラ ミュージアム アネックス
住所: 中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
会期:16年1月15日~16年2月21日
休館日:会期中無休(入場は19:30まで)
時間:11:00~20:00
料金:無料
HEW
  • 「三定例之内婚礼之図」一勇斎国芳 嘉永元年
  • 「美艶仙女香」渓斎英泉 文政頃
  • 「紅白梅宝尽くし模様箱迫」江戸末期
  • 「白綸子地松竹梅鶴亀模様打掛」幕末~明治
  • 「松竹梅鶴亀びらびら簪」幕末~明治
  • 「お歯黒道具一式」江戸後期
  • 「円鏡、円鏡箱、鏡台」江戸後期
  • 「高砂文字模様柄鏡」江戸後期
  • 『化粧眉作口傳』宝暦12年
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