杉戸洋、10年振りの作品集。ベルナール・ビュフェ美術館展公開作品など新作を収録【NADiffオススメBOOK】

2015.07.02

各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「ナディッフ」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京新宿の支店、ギャラリー5(新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー3階)です。

■『frame and refrain』杉戸洋

幼少期に海外で触れたモダンアートを背景に、日画を学んだのち現代絵画のフィールドで精力的に創作活動を行うアーティスト・杉戸洋。

本書は、静岡県のベルナール・ビュフェ美術館で今年開催された「杉戸洋 frame and refrain」展の作品と、新たに描きおろされたドローイングを収録した、杉戸洋の10年振りとなる作品集である。

繊細でありながら素朴さを感じさせる独特の色彩表現と、幾何学をモチーフとした様々なかたちの構成から生まれた絵画の数々は、抽象や具象、日常や非日常の枠を超えて、見る側に絵画の楽しさを軽やかに伝えてくれる。

また、中身だけではなく装丁にも注目してもらいたい。薄い紙に印刷することによって、手に取った人の痕跡が頁上に残ったり、前後の頁が透けて見えるようになっていたりと、作品集に更なる奥行きを持たせる趣向が凝らしてある。限定1,000部、特別な人へのプレゼントにもぴったりな1冊だ。


『frame and refrain』
著者:杉戸洋
出版社:NOHARA
言語:日本語、英語
ハードカバー/128ページ/限定1,000部/297×200mm
発刊:2015年6月
価格:2,800円
NADiff
  • 『frame and refrain』杉戸洋
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