11月22日はテリー・ギリアムの誕生日です

2014.11.22

映画監督のテレンス・ヴァンス・ギリアム(Terence Vance Gilliam)は1940年11月22日生まれ。アメリカ合衆国・ミネソタ州出身。

オクシデンタル大学を卒業後は広告代理店に就職するが、やがて退職すると雑誌『ヘルプ!』の編集者となる。この頃からコミック・ストリップアニメーションを手掛けるようになり、60年代に渡英すると子供向け番組『ドゥ・ノット・アジャスト・ユア・セット』でアニメーションを製作。これが縁となり、69年に結成されたコメディグループ「モンティ・パイソン」の一員として、テレビ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』に出演している。ギリアムはこの番組内でもアニメーションを手掛けており、古い写真を背景にイラストや実写を組み合わせた作品は「ギリアニメーション」と呼ばれて人気となった。そのシュールかつシニカルな内容は、後のフラッシュアニメーションに多大な影響を与えている。

75年にアーサー王伝説をモチーフとたコメディ映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』で監督を手掛けると、格的に映画監督としての活動をスタート。81年公開の『バンデットQ』でヒットを飛ばし、その後も数々の作品を発表している。91年公開の『フィッシャー・キング』では、ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞を受賞した。また、85年公開の『未来世紀ブラジル』、96年公開の『12モンキーズ』、14年公開の『The Zero Theorem』はディストピア3部作と呼ばれ、ギリアムのシニカルな世界観が籠められた映像やストーリーは、多くの映画ファンを魅了している。

00年には『ドン・キホーテを殺した男』がクランクインしたものの、主演俳優の降板や洪水よるアクシデントなどに見舞われて撮影は中断。02年にはその顛末を撮影したドキュメンタリー『ロスト・イン・ラ・マンチャ』を発表するなど、いわくつきの脚本となったが、14年にギリアムが撮影の再開を宣言。その完成が待ち望まれている。
HEW
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