注目のキッズブランドデザイナーに聞く<エルフィンフォルク>杉本好音さん

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2020.10.21
お子さまにかわいらしい服を着せてあげたい、普段とは違う雰囲気のデザインやコーディネートを試したい、そう思っている方も多いのではないでしょうか。けれど、「つい定番のショップで買いがち」「ブランドをよく知らなくて」という声もよく耳にします。そこで、新しいお洋服と出会うきっかけになればと思い、今話題のキッズブランドをご紹介します。その魅力やこだわり、注目ポイントなどをデザイナーご本人にうかがいます。

第1弾は、物語のような世界観でいま人気を誇るキッズブランド、エルフィンフォルク(eLfinFolk)デザイナー杉本好音さんのインタビューをお届けします。

「見えない王国の小さな民のための服」


エルフィンフォルクは、2018年の秋冬コレクションからスタートした新しい子供服ブランドです。エルフィンフォルクというブランド名は、妖精を意味するエルフ・エルフィンと、民俗を意味するフォルクを組み合わせたもの。木々がたくさん生い茂る森の奥にある、人には見えない王国の小さな民の洋服屋をイメージしています。

妖精たちがまとう民族衣装を想わせるデザインは、絵本の中の世界のような空想的な雰囲気で、身につけると誰もがそのストーリーの主役になれる。いたずらな妖精たちが森を走り回りながら冒険する服、そんなイメージを思い描きながらつくっているので、多くは公園で思い切り遊び、泥んこに触れても洗濯できるような使い勝手のよさを考慮したリアルクローズになっています。

<コキチカ>のエッセンスを受け継ぐ

エルフィンフォルクをスタートする以前は、コキチカ(cokitica)という、2人の小さな男の子による魔法の国への冒険ものがたりをコンセプトにしたブランドにディレクターとして11年間携わりました。2017年に終了後、このブランドが持つ、“毎日冒険に出かける愛しき小さな人たちに捧げる”というテーマや“身につけるだけで幸福になれるように”というコンセプト、心と身体に優しい上質な素材を厳選するスタイル……、そういったコキチカのエッセンスを色濃く受け継ぎ、エルフィンフォルクをスタートしました。

そこに“森の奥にある見えない王国の小さな民の洋服屋”というオリジナルのテーマを融合させているのですが、エルフィンフォルクのノスタルジックな雰囲気は、若い頃住んでいたイギリスのブリティッシュファッションやアーサー王伝説などの物語、そして大好きなファンタジー小説の影響もあるかもしれません。

子供たちにも着る喜びを味わってもらえる洋服

とんがりフードと金ボタンがかわいらしいコート。撥水加工がされ、洗濯機でも洗える扱いやすさも備える
子供は、着ていて心地よくないとすぐ脱ぎたがるなど、着心地に対してすごく素直ですよね。帽子をかぶせても即ポーンッと投げられたり(笑)。私も息子が幼い頃、何度となくそういった経験をしました。けれど、試行錯誤するうち、素材がよく、快適なものであれば子供は嫌がらないということがわかってきました。

実際、ちくちくしない肌ざわりのよい素材やかぶり心地にこだわったエルフィンフォルクの帽子は、ずっとかぶっていてくれる!と好評です。身に着けていて心地いいとか、安心できるとか、お子さん自身に着る喜びを味わってもらいたいので、素材選びに妥協はしません。


コキチカのディレクター時代、息子がコキチカの服を着ていると「かわいいですね。どこの服ですか?」とか「素敵な服ね!」と、知らない方に声をかけていただく機会がとても多かったのを憶えています。ほめられた息子はとても誇らしそうで、自信や喜びにつながったのではないかと思います。

そういった経験もあり、エルフィンフォルクはパンツのラインやコートのフードの形、袖の広がり方、素材や色と柄のバランスなど、細部まで徹底的にこだわり、着ている本人はもちろん、周囲の方の心にも響くような服でありたいという想いでつくっています。

心おきなく洗えて丈夫なことも大切な要素

棒編みとかぎ編みを組み合わせて、縁はひとつひとつ手編みで丁寧につくられているマント
エルフィンフォルクは、いたずらな妖精(=小さな子供たち)が毎日繰り広げる冒険のための服です。これは見た目だけの話ではなく、公園など、服が汚れやすい場所にも着ていけるよう実用性を備える工夫をしています。たとえば、コートはお洗濯ができる仕様になっていて、色落ちしないといった劣化防止に配慮した素材を厳選しています。

ニットの帽子もナイロン製の糸を用いているため、子供が嫌うチクチク感がなく、洗っても型崩れしにくいのが特徴です。子供が公園を前に目をキラキラさせたときに、「今日は“よそいき”の服だからダメよ」と止めるのは親としてもつらいものです。エルフィンフォルクは、そんな子供の遊び心に歯止めをかけない、むしろ、「エルフィンフォルクなら大丈夫!」と安心してもらえるよう、心おきなく洗える仕様を多くのアイテムに取り入れています。

よくお客様から、どんどん洗っても色落ちしにくく、型崩れもしにくいので、下の子に“お下がり”としたり、ほかの方のお子さんにあげても喜ばれる、というお声をいただきます。人に譲っていただけるのは、いいものだと思っていただけた証なので嬉しいですね。たくさんの子供たちの思い出を紡ぎながら愛し続けていただけるというのは子供服のデザイナー冥利に尽きます。

20年秋冬シーズンのテーマは「砂漠の王国」


今年の秋冬のテーマは、“砂漠の果て 幻影の街の民 Amazigh”。砂漠の王国ミラージュ(蜃気楼)タウンの民をイメージしたコレクションになっています。このエッセンスになっているのが、2年前、今年のはじめと2度訪れたモロッコ・マラケシュへの旅です。なかでも、強いインスピレーションを受けたのが砂漠に住むベルベル人の民族衣装。現地でベルベル人のお宅にお邪魔し、民族衣装が飾られた博物館を訪れるなどして、実際の民族衣装と触れ合った経験のほか、マラケシュの街並みや旧市街の市場・スークで見かけたラグや陶器の色や柄から着想を得たアイデアが今季のコレクションに反映されています。


ニットマントや、かぶると小人帽のように尖るコートのフードなど、王国の世界観を広げるアイテムがそろっているので、ぜひお子さんと「砂漠の王国に小人さんたちがいてね、その子たちはこんな服を着ているんですって」とストーリーに浸り、楽しみながら、服を選び、着ていただけたらとても嬉しいです。手前みそになりますが、身にまとった姿はまるで絵本から飛び出してきた妖精のように愛らしくなるので、ぜひ手にとっていただければと思います。



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杉本 好音(すぎもとたかね)
エルフィンフォルク デザイナー
ファッションスタイリストとして『装苑』や『commons & sense』などの雑誌、アーティストYUKIやCHARAの衣装、伊勢丹リ・スタイルキッズカタログなどのスタイリングで活躍し、男児の出産後の2007年から11年間、コキチカのディレクターを務める。2018年よりエルフィンフォルクをスタート。妖精王国の民族衣装のようなコンセプトで、どこかの異国を思わせる空想ものがたりのような子供服を展開している。

【店舗情報】
伊勢丹新宿店 本館6階 リ・スタイルキッズ

【問い合わせ】
三越伊勢丹オンラインサイト https://www.mistore.jp/shopping
編集部
  • リ・スタイルキッズに並ぶエルフィンフォルクの2020年秋冬コレクション
  • とがったフードと金ボタンがポイントのコートは撥水加工がされ、洗濯機でも洗える扱いやすさも
  • 棒編みとかぎ編みを組み合わせて一つひとつ手編みで丁寧につくられているマント
  • エルフィンフォルクの2020年秋冬コレクション
  • エルフィンフォルクの2020年秋冬コレクション
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