映画「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」が公開、A24とプランBがタッグを組んだ話題作!

開催日:2020.10.09
2020.09.14
映画「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」が、10月9日より、新宿シネマカリテ、シネクイントにて全国公開される。作は、注目の映画会社、「A24」と「プランB」がタッグを組んで制作したことでも話題の一本。


「A24」と「プランB」は、今、世界の映画シーンにおいて、その動向が最も注目されている映画会社。ともに芸術性と商業性を兼ね備えた、賞レースをにぎわす上質なヒット作を多数輩出している。この二つの会社が、アカデミー賞作品賞に輝いた「ムーンライト」以来のタッグを組んだのがこの「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」。新鋭監督のジョー・タルボットは、2019年サンダンス映画祭で上映された本作で、監督賞と審査員特別賞をW受賞し、華々しい長編映画デビューを果たした。


「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」の舞台となったのは、タイトルの通り“サンフランシスコ”。ゴールデン・ゲート・ブリッジ、坂道を走る路面電車、優雅に佇むヴィクトリアン様式の家が並んでいる。

歴史あるこの街は、急速な発展によって地価が高騰し、富裕層が多く住むようになったことで、代々住んでいた者たちは行き場所を失っていた。本作で主人公を実名で演じた、ジミー・フェイルズもその一人だ。


生まれ育った場所が面影も残らないほど変化を遂げることで、大切な記憶が上書きされ、自分のアイデンティティまで否定されてしまうような感覚。それは、一見パーソナルな物語でありながら、今や世界中で起きつつある問題を描いている。

フェイルズの幼馴染でもあるタルボット監督は、そんな彼の物語を美しい音楽や優しくも力強い台詞で紡ぎ、愛してやまない街の景観をスクリーンに閉じ込めた。自身初の長編映画となった本作は、世界各国の映画祭で高い評価を受け、オバマ前米大統領が選ぶベストムービーにも選出された。


多くの財産をもたず、大都市の片隅に追いやられても、家族の記憶が宿る美しい家や、かけがえのない親友を大切にするジミー。そんな彼の姿は、「人生にとって、本当に必要なものとは何か」を見つめ直したい今だからこそ、私たちに温かい抱擁のような余韻を残し、そっと心に寄り添ってくれる一作品となるはず。


■「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」のあらすじ

サンフランシスコで生まれ育ったジミー(ジミー・フェイルズ)は、祖父が建て、かつて家族と暮らした記憶の宿るヴィクトリアン様式の美しい家を愛していた。変わりゆく街の中にあって、観光名所になっていたその家は、ある日現在の家主が手放すことになり売りに出される。

この家に再び住みたいと願い奔走するジミーの思いを、親友モント(ジョナサン・メジャース)は、いつも静かに支えていた。今や「最もお金のかかる街」となったサンフランシスコで、彼は自分の心の在り処であるこの家を取り戻すことができるのだろうか。

多くの財産をもたなくても、かけがえのない友がいて、心の中には小さいけれど守りたい大切なものをもっている。それだけで、人生はそう悪くないはずだ──。そんなジミーの生き方が、今の時代を生きる私たちに温かい抱擁のような余韻を残す、忘れがたい物語。

なお、本作の公開に先立ち、この度予告編とオリジナル・サウンドトラックが解禁。まずはこちらをチェックしておこう。

https://youtu.be/-8Fo37M0RNc

■「The Last Black Man in San Francisco」(Original Motion Picture Soundtrack) 




【映画情報】
「ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ」
10月9日より新宿シネマカリテ、シネクイントほか、全国公開

監督・脚本:ジョー・タルボット
共同脚本:ロブ・リチャート
原案:ジョー・タルボット、ジミー・フェイルズ
音楽:エミール・モセリ
出演:ジミー・フェイルズ、ジョナサン・メジャース、ロブ・モーガン、ダニー・グローヴァー
配給:ファントム・フィルム 提供:ファントム・フィルム / TCエンタテインメント
URL:phantom-film.com/lastblackman-movie/

原題 The Last Black Man in San Francisco / 2019年 / アメリカ / 英語 / ビスタサイズ / 120分 / PG12 / 字幕翻訳 稲田嵯裕里 
©2019 A24 DISTRIBUTION LLC.ALL RIGHTS RESERVED.


編集部
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