ロンドンから世界へ!注目を浴びる新進デザイナー有望株【NEWGENレポート1/2】

2017.06.20
イギリスを襲う相次ぐテロ事件を受けて、厳戒態勢下でスタートした2018年春夏ロンドン・ファッションウィーク・メンズ。バーバリー(Burberry)はウィメンズ時期にコレクション発表を統合、J.Wアンダーソン(J.W.ANDERSON)はフィレンツェでショーを開催するなど、目玉に欠けた今季。さらに、テロ事件と政治問題が影響してか、街全体を包む沈滞ムードは否めない。人々の心に浮かぶ空虚なかげりはどこか不運な空気を呼び込んでいた。

しかし、だからこそ若者のユースのパワーやメッセージが色濃く現れたシーズンでもあった。ロンドンは若手デザイナーの宝庫。セントラル・セント・マーチンズ (Central Saint Martins)やロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art、RCA)といった世界最高峰の芸術大学が存在し、未来を担う若者の才能を育成することには長けた都市だ。ファッションウィーク会期中、支援プログラム・ニュージェン(NEWGEN、New Generationの略)に選ばれた新進気鋭のデザイナーがショーやプレゼンテーション、ポップアップショールームを設け大いに活気づけた。今後世界へ羽ばたいていくであろう、有望株に注目したい。


エドワード・クラッチリー(Edward Crutchley)

過去にプリングル(Pringle)やカニエ・ウエスト(Kanye West)、現在もルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)と仕事をしているテキスタイルコンサルタントのエドワード・クラッチリーが2015年に自身の名を冠したブランドをスタート。さすが!と思わずこぼれるほど、上質で見事な組み合わせのテキスタイルは、若手の中でも一つ抜きん出ている仕上がりだ。

今季も刺繍やジャカード、ラテックス素材と多種なテキスタイルを採用。産地も加工地もヨーロッパからアジアまでさまざま。さらに今季は構築的なシルエットでパターン技術の高さも発揮された。アフリカン柄、ヴィクトリア調ドレス、着物といった異文化の融合も、多様性を重視する新世代らしいミックス感。多彩なだけに詰め込み過ぎた感はあるが、キラリと光る才能は十分に見て取れる。

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エドワード・クラッチリー2018年春夏コレクション


キコ・コスタディノフ(Kiko Kostadinov)

ブルガリア出身、ロンドン育ちのキコ・コスタディノフは、セントラル・セント・マーチンズ在学中にステューシー(STUSSY)とのカプセルコレクションを発表するや否や、その名を一気に広めた。2016年の卒業ショーで自身のブランドを披露し、ドーバー ストリート マーケット(Dover Street Market)ロンドン・ニューヨーク・銀座にてインスタレーション形式で展示されるなど、華々しいキャリアを辿っている。さらに、マッキントッシュ(Mackintosh)の新ライン「Mackintosh 0001」の新クリエイティブ・ディレクターにも就任し、フォーブス誌が選ぶ『欧州の30歳未満の重要人物30人』にも選ばれた。

ブランドの基盤となるのは、機能美を携えたミニマル且つコンテンポラリーなワークウェア。ストリート感は残しつつ、手作業による独特のアート性や細部のカッティングによって洗練されたモードが香り立つ。周囲の期待と勢いはどこ吹く風といった感じで「まだブランドの美学を定義するのは早い」とキコは語る。「階級に関係のない装い、そして自分自身が着たいと思える服作り」を目指しているという。

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キコ・コスタディノフ2018年春夏コレクション


ウォールズ・ボナー(Wales Bonner)

2016年LVMH Prizeの覇者となり、一気に注目を浴びたウォールズ・ボナー。デザイナーのグレース・ウォールズ・ボナーのルーツであるというアフリカンテイストをラグジュアリーへと落とし込み、独自のカラーを呈示する。時の人として流れてしまうのか、才あるデザイナーの道を進めるのか真価が問われる数シーズン。今季も確かにその才能は磨きがかかっていた。

50~60年代に活躍したアメリカの小説家ジェイムズ・ボールドウィン(James Baldwin)のエッセイから着想を得たという。過去のコレクションよりもミニマルで装飾は削られ、カット、フィット、レングスといったシルエットで美を導き出す新たな試みだ。彼女はコレクション構築の過程を「アイデンティティの探求」と度々表現する。その探求がどこへ向かい、どうコレクションに反映するのか、期待せずにはいられない存在。

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ウォールズ・ボナー2018年春夏コレクション
ELIE INOUE
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