業界人はバリエーション豊かなセットアップに夢中! 【パリスナップ】

2020.03.11
業界人にとって、トレンドを超えて定番スタイルとして定着しているのがセットアップ。需要が高まっていることもあり、各ブランドから様々なスタイルのセットアップが展開されている。今季はデザインやサイズ、さらにプラスアルファのディテールを加えてセットアップのバリエーションが増えているのが顕著だった。


1.
ガイア・レポシ(ジュエリーデザイナー)


レポシ(REPOSSI)」クリエイティブディレクター兼デザイナーのガイアのジャケットは、メンズのテーラードを取り入れてフラットで少し大きめサイズ。対しボトムスは、ハイウエストのクロップド丈という女性らしいシルエット。前シーズンまではスーツセットアップにスニーカーを合わせて崩すスタイリングが目立ったが、今季はヒールシューズでクラシックに仕上げているのが変化である。


2.
フェル・メディナ(インフルエンサー)


スーツセットアップ初挑戦であれば、フェルが着用している「ザラZARA)」の定番型が着こなしやすいはず。小物を「ディオール(DIOR)」でそろえて高級感をアップ。マスキュリンでクールな印象のスーツを、ベルトでウエストマークすることで一気に柔らかくフェミニンに見せ、脚長効果も期待できる。


3.
ソフィア・サンチェス・デ・ベタク(ファッションコンサルタント)


英国調なチェック柄のセットアップを選んだソフィア。アウターのディテールに取り入れられたフリンジは、今季のオフランウェイ、さらに2020-21年秋冬コレクションのランウェイにも多く登場した。アイルランドの伝統衣装のようなプリーツスカートとミリタリー風のコンバットブーツのコントラストも今季らしいスタイリング。オフランウェイでは「プラダPRADA)」「ルイ ヴィトン(LOUIS VUITTON)」などのコンバットブーツの着用者が多かった。


4.
高橋ララ(モデル)


アンダーカバーUNDERCOVER)」デザイナー高橋盾の娘、高橋ララは今期で3回目のパリコレ参加。「ディオール」のデニム地のセットアップをしっくり着こなした。サドルバッグやベルトの金具とジュエリーをすべてゴールドで統一することで、デニムをエレガントに昇華。18歳らしいフレッシュさと大人っぽさが入り混じる雰囲気で、パリの街並みにも自然と馴染んでいた。





【プロフィール】
ELIE INOUE
パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける。主な寄稿媒体はFASHION HEADLINE、WWD Japan、ELLE Japan等。




ELIE INOUE
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