ファッションジャーナリストの野田達哉がメンズファッション、次の10年の流れを探る。2020年春夏メンズコレクション総括レポートvol.1では、ニューヨーク、ロンドンコレクションを紐解く。
ファッションを語る上でディケード(10年間)は一つの大きな括りとなる。レディ・トゥ・ウエア(既製服)が一般化した1930年代以降、紳士服・婦人服ともに、流行は各年代で総括され、それがスパイラル状にリバイバルするという歴史的傾向は、サイクルの長短はあるにせよ繰り返されてきた。
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2020年代最初のシーズンとなる2020年春夏メンズのファッションウィークは今シーズンよりこれまでロンドン、ミラノ、パリに続き、最後に開催されてきたNYが最初の週にスケジュールを異動。従来より約1ヶ月繰り上がり、5月31日にアレキサンダー ワン(alexanderwang)がロックフェラーセンターでコレクションを発表した。
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LAで単独コレクション開催、
サンローラン(SAINT LAURENT)は6月6日(日本時間6月7日)にLAのマリブで独自でコレクションを発表。
サンローラン2020年春夏メンズコレクション
サンローラン2020春夏メンズコレクション
サンローラン2020春夏メンズコレクション
6月8日、クリエイティブ・ディレクターのアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)がキュレーションする新たなコンセプトショップ「SAINT LAURENT RIVE DROITE(サンローラン リヴ・ドロワット)」をパリのサントノーレ通りとLAのロデオドライブにオープンした。これはインターネットでランウェイをライブ配信することが普及し、世界中のアーリーアダプターが情報を共有できる時代におけるサンローランらしい方法論なのだろう。その数週間後には新しいスニーカーがオンラインショップで販売され、SNS時代における情報の連続性という点では、ファッションウィークに拘泥しない新たなメゾンのあり方を暗示しているのかもしれない。
SAINT LAURENT RIVE DROITE
SAINT LAURENT RIVE DROITE
ロンドンで安定したコレクションを見せる
ロンドンファッションウィークは6月7日、キコ コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)を皮切りにスタート。日本からはジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)が初日にコレクションを発表した。ロンドンで発表するようになり6シーズン目を迎える同ブランドはウィメンズも同時発表。
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今シーズンは“DEEPER THAN NIGHT”をテーマに黒を基調にしながら、赤、パープル、エンジといったカラーを入れながらエッジの効いた硬質な世界を提案した。ロングでオーバーサイズのアイテムを、今シーズンはジップ使いで動きとシルエットに変化を持たせている。マーケティング色が強まるミラノ、ダイバーシティー(多様性)が強くなりつつあるパリではなく、ロンドンという都市がこのブランドの安定した創造性とイメージに強く寄与している。
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メンズファッション、次の10年の流れを探るvol.2 ピッティ・ウオモ編へ
Text by Tatsuya Noda
NYコレクションが開催を1ヶ月早め、
シーズントップを切ったアレキサンダー ワン
ファッションを語る上でディケード(10年間)は一つの大きな括りとなる。レディ・トゥ・ウエア(既製服)が一般化した1930年代以降、紳士服・婦人服ともに、流行は各年代で総括され、それがスパイラル状にリバイバルするという歴史的傾向は、サイクルの長短はあるにせよ繰り返されてきた。
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2020年代最初のシーズンとなる2020年春夏メンズのファッションウィークは今シーズンよりこれまでロンドン、ミラノ、パリに続き、最後に開催されてきたNYが最初の週にスケジュールを異動。従来より約1ヶ月繰り上がり、5月31日にアレキサンダー ワン(alexanderwang)がロックフェラーセンターでコレクションを発表した。
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LAで単独コレクション開催、
パリとLAに新店オープンしたサンローラン
サンローラン(SAINT LAURENT)は6月6日(日本時間6月7日)にLAのマリブで独自でコレクションを発表。
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6月8日、クリエイティブ・ディレクターのアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)がキュレーションする新たなコンセプトショップ「SAINT LAURENT RIVE DROITE(サンローラン リヴ・ドロワット)」をパリのサントノーレ通りとLAのロデオドライブにオープンした。これはインターネットでランウェイをライブ配信することが普及し、世界中のアーリーアダプターが情報を共有できる時代におけるサンローランらしい方法論なのだろう。その数週間後には新しいスニーカーがオンラインショップで販売され、SNS時代における情報の連続性という点では、ファッションウィークに拘泥しない新たなメゾンのあり方を暗示しているのかもしれない。
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ロンドンで安定したコレクションを見せる
ジョン ローレンス サリバン
ロンドンファッションウィークは6月7日、キコ コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)を皮切りにスタート。日本からはジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)が初日にコレクションを発表した。ロンドンで発表するようになり6シーズン目を迎える同ブランドはウィメンズも同時発表。
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今シーズンは“DEEPER THAN NIGHT”をテーマに黒を基調にしながら、赤、パープル、エンジといったカラーを入れながらエッジの効いた硬質な世界を提案した。ロングでオーバーサイズのアイテムを、今シーズンはジップ使いで動きとシルエットに変化を持たせている。マーケティング色が強まるミラノ、ダイバーシティー(多様性)が強くなりつつあるパリではなく、ロンドンという都市がこのブランドの安定した創造性とイメージに強く寄与している。
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メンズファッション、次の10年の流れを探るvol.2 ピッティ・ウオモ編へ
Text by Tatsuya Noda