知床の銀世界、狩猟の痕跡を捉えたホンマタカシの『Trails』【ShelfオススメBOOK】

2019.04.27
各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿外苑前のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京渋谷神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介。




■『Trails』ホンマタカシ

日本写真家、ホンマタカシの作品集『Trails』には、北海道の知床国立公園で狩猟された鹿の血の痕跡(trails)が、影を感じさせながらも美しく綴られている。

儀式的に描かれた痕跡か、それともカリグラフィーで書かれた文字か。2009年から2018年の冬の間に撮影された鹿の血痕は、この一冊の作品集の中で抽象的かつ象徴的に描かれる。

神聖視されながらも鹿の過度な増加は度々物議を醸してきており、殊に農作物の被害に関しては問題視され、行政は地元の猟師たちに自らの手でこの問題を対処するよう呼びかけている。作者は、鹿の頭数を減らした結果生じたもの、雪を染める野生の赤い爪痕を記録する。









【書籍情報】
『Trails』
写真:ホンマタカシ
出版社:MACK
言語:英語
ソフトカバー/68ページ/320×220mm
発刊:2019年
価格:6,400円
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