ホワイトマウンテニアリング、進化するアウトドアのミクスチャー【2019-20秋冬コレクション】

2019.02.21
ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)の2019-20年秋冬コレクションが1月19日、パリで発表された。今シーズンのテーマは「ミューテーション」。さまざまな要素を組み合わせ、ファブリックやディテールのコンビネーションを変えることで新しいプロダクトを産み出すことを目的とした。



当日の土曜日はデモとストライキの影響で、予定されていたブランドスケジュールの変更などが相次ぎ、同ブランドも当初の予定よりスタート時間が30分早まった。「舞台裏は壮絶だった」とデザイナーの相澤陽介は明かすが、ほぼ予定通りに開場され、フロントローには話題のハイテクスニーカーがずらり並んだ。最新のスポーツアイテム、アウトドアギアを身に付けたゲストのグローバルさには、通常のアスレジャーマーケットとは違う同ブランドのポジションを感じさせられる。

アンプラグドとエレクトリックを“ミューテーション”させたシンプルなロックのフレーズに乗せ、ショーがスタート。ブランドの基本コンセプトであるアウトドアウエアからの機能性を生かしたタウンウエアというアプローチは不動ながら、多層なアイテムのレイヤードが未来的なイメージを形作っていく。チェックのパッチワークのショップコート、モザイクジャカードのアノラック、ネイティブ柄のジャカードニット、フォトコラージュのカモフラ柄などお得意の細かなパターンのミックスも健在だ。




パーツで柄や素材を変えたサルエルパンツや、チェックの柄や素材でセットアップさせたエプロンスカート、ポケットの位置を変えることで表情を出したカーゴパンツなど、ボトムの表現は多彩。素材もゴアテックスの新素材を既存の素材と巧みに組み合わせることで生地の分量感を変え、カラビナやバックルなど付属のパーツでアイテムに新鮮味を与えている。

特に今シーズンの目玉となったフランスの登山ブランド、ミレー(MILLET)とのコラボは、90年代風ロゴ使いでキャッチーなアイテムに仕上がった。アップリケをフロントに配置したダウンブルゾンやダウンベスト、バックパック、Mのロゴを大きくフィーチャーしたビッグフーディなどグラフィカルなアイテムは人気を集めそうだ。他にもコラボシリーズはアディダス オリジナルス(adidas Originals)やアグ(UGG®)、ダナー(Danner)、ポーター(PORTER)、イーストパック(EASTPAK)とも継続して行われている。

フィナーレには山と波の写真をコラージュしたモノトーンのロングシャツを着たモデルたちが次々に登場。毎回、テーマに合わせてオリジナルで制作するという音楽とともに、ブランドのアティチュードを明快に示した。


Text by Tatsuya Noda
野田達哉
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