ジョン ローレンス サリバン、ポストパンクの音楽に共鳴【2019-20秋冬コレクション】

2019.01.07

1月5日から7日まで、2019-20年秋冬ロンドン・メンズ・ファッションウィークが開催された。今期からメーン会場をイースト・ロンドンの中心地ショーディッチにある旧ビール醸造所、トルーマン・ブルワリーに移設。初日にショーを開催したジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)は、メイン会場から程近い高架下のイベント会場カシェット(Kachette)を、5回目となるロンドンでのコレクション発表の場に設けた。

招待客の座席もスタンディングも満席となる盛況ぶり。ショーはイギリスを拠点に活動するバンド、ワイルド ドーター(WILD DAUGHTER)の生演奏とともにスタートした。ファッションと音楽、サブカルチャーの密な関係性を見つめ直したというデザイナー柳川荒士は今季、ポストパンクとゴシックロックの音楽に乗せて、洗練された近代的なパンクスタイルのコレクションを展開した。印象的だったのは、パイソン、タイガー、チーター、ワニなどのアニマル柄の豊富さだ。それらを過激なまでにミックスさせたスタイリングがランウェイを飾るが、ジョン ローレンス サリバンのエッセンスである美しく仕立てられたテイラードによって、都会的であくどさのないルックが続いた。アースカラーのベージュやカーキなど柔らかい配色をベースに、ビビットなオレンジやレッドといった差し色を使い、ロング丈のテイラードコートの内側には光沢のあるグリーンの裏地を用いるなど、豊富なカレーパレットで遊びを加えた。フィナーレに登場したデザイナー柳川には割れんばかりの拍手が注がれた。

昨シーズンから日程もブランド数も減少したロンドン・メンズ・ファッションウィークだが、ア コールド ウォール(A COLD WALL)やチャールズ ジェフリー ラバーボーイ(CHARLES JEFFERY LOVERBOY)など急成長を遂げる若手がしのぎを削るロンドン・メンズ。その中でジョン ローレンス サリバンは独自のポジションを確立しつつある。
ELIE INOUE
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