bonpon×クロージング イセタンミツコシのものづくりストーリー【第2話:コラボレーションができるまで】

開催日:2018.06.06-06.28
PROMOTION
2018.05.16
「クロージング イセタンミツコシ(Clothing ISETAN MITSUKOSHI)」(以下、クロージング)とbonponさんがコラボレーションする「Link〜bonpon × Clothing ISETAN MITSUKOSHI〜」。6月6日のローンチを控え、FASHION HEADLINEでは今回のコラボレーションにまつわるお話をお届けしています。


第1話でお伝えしたのはbonponさんのストーリー。インスタグラムやリンクコーディネートのこと、そしてプライベートなことまで様々な話をお二人に伺いました。後半で徐々に明らかになってきた今回のコラボレーション内容ですが、第2話ではそのものづくりについてのお話を紹介していきます。


第2話 bonpon × Clothing ISETAN MITSUKOSHIコラボレーションができるまで


お話を聞いたのはクロージングとセレクトブランドを担当する三越伊勢丹のバイヤー陣。ワクワクが詰まったこの企画は、一体どのような経緯で始まったのか。


ーーコラボレーションのきっかけ

「誕生から2シーズン目に突入したクロージングも、まだまだ認知度を高めていく必要があった。あれこれと案を巡らせていたときに耳にしたのが、インスタグラムで人気を呼んでいるbonponさんのことでした」と話すのは、クロージングのワンピースやスカート、ブラウスを手がける栗田バイヤー(以下、栗田)。アイテム特化型ブランドであるクロージング、手軽に取り入れられるベーシックなアイテムをベースに、今日も着たい気のきいた服を提案する。シンプルなアイテムを色や柄を使って着こなすbonponさんのスタイルには、クロージングの作る服と共通する要素が感じられた。フォロワー数の多さもさることながら、幅広い年代に支持される憧れの存在であること、国内外で広く認知されていること、この2点が大きな起因となり、クロージングをより多くの人に知ってもらうためにアドバイスを拝借できないかとアプローチをかけた。


ーーbonponさんとClothingが繋がるまで

インスタグラムのDMでコンタクトを取るとすぐにレスポンスがあり、直接会って話をするため一行はbonponさんの住む仙台へ。いまやインスタグラムで大人気のご夫婦は、日々様々なところからオファーが舞い込むが、あくまでも“インスタグラムは夫婦の記録であり趣味のひとつ”という考えのため、その指針から外れるような依頼は基本的に受けていない。ではなぜ、今回クロージングとのコラボが実現したのか。

「bonponさんのスタイルとクロージングの在り方に通ずるものがあったからこそ、お二人の存在が私たちのアンテナに触れた。ファッションを楽しむ方法、洋服の合わせ方や選び方がすごく素敵で、お話をする中で何かものづくりのヒントを得られるんじゃないかとの思いでお会いしに行ったので、既に商品化されたものを着用して紹介してもらうようなことは考えていなかった」と、ニット・カットソーを手がける畑中バイヤー(以下、畑中)は話す。自身が東北出身ということもあって話は大いに盛り上がり、クロージングのものづくりに対しても共感を持ってもらえた。気がつけばアイデアもどんどんと膨らんだ。

一方bonponさんは、三越伊勢丹からのアクションに驚き、ましてや服作りに携わることができるなんて思いもよらなかったと、第1話のインタビューで答えている。双方が楽しめる企画に自然と結びついたことが、コラボレーションの実現へと繋がった。


打ち合わせをした仙台三越では、お二人のラテーアートでお出迎え

ーーこんなアイテムが展開されます

bonponさんの持つ雰囲気やコーディネートに共感する方々へ届けるため、ponさんが日常でヘビーユースするアイテムを挙げてもらい、「丸衿の七分袖シャツ」「Aラインワンピース」「クルーネックカーディガン」の3つのアイテムに絞った。さらにクロージングはウィメンズブランドだが、今回のテーマが“LINK(リンク)”ということもあり、bonさんのような細身の男性が着用できるユニセックスサイズの「Vネックカーディガン」もプラス。オリジナル商品は全4型の展開に。またリンクコーディネートをより広く楽しんでもらえるよう、セレクトブランドからも三越伊勢丹限定雑貨を用意。アンティパスト(ANTIPAST)からはbonponさんのリンクコーディネートの中でキーアイテムとなる靴下を、ファブリコ(FABRICO)からはBとPのロゴが入ったトートバッグ、ボビーダズラー(Bobby Dazzler)からはbonponさんのリンクコーディネートをキーワードにした全て1点物のぬいぐるみ、フィル・ダレニエ(Fil D’araignee)からはbonponさんと愛猫テンちゃんのフェイスモチーフピンバッヂをそれぞれラインアップ。また売り場ではbonponさんのコーディネートに多数登場する、メガネなどの雑貨アイテムも販売される予定だ。

「セレクトアイテムは、大切な誰かに贈りたくなるような“ギフト”をイメージしました。ソックスには、bonponさんがインスタグラムを始めるきっかけとなったお嬢様によるメッセージタグを付けるなど、絆を感じてもらえる仕掛けが施されています。親子や夫婦、またカップルや友人同士で贈り合って、リンクコーディネートを始めるきっかけにしてもらえたら嬉しいですね」(間宮バイヤー以下、間宮)


丸衿の七分袖シャツ(オリジナル商品)
bp刺繍入り クルーネックカーディガン(オリジナル商品)

メッセージタグ付きのアンティパストの靴下

フィル・ダレニエのbonponさんと愛猫モチーフのピンバッヂ

ボビーダズラーのぬいぐるみ


ーー百貨店としてできること

きっかけはアドバイスの拝借だったけれど、いざ企画がスタートしたら三越伊勢丹の腕の見せどころ。bonponさんはもちろん、みんなにとって楽しい内容にするのがプロの仕事。

畑中:bonponさんを支持するのはインスタグラムの利用者であり、Eコマース(インターネット上で物を売ったり買ったりする電子商取り引きを含めたデジタル)に精通しているというのが私たちの考え。いまや様々な情報をインターネットで得て、実店舗に足を運ばずして買い物ができる時代ですが、Eコマースに精通するインスタグラム利用者を、逆に店舗に呼び込むシステムを構築するのも面白いのではないかと。インスタグラムでフォローしている憧れの人に、お店に行けば会えるとなると誰でもワクワクするはず。展開店舗ではインスタ映えするような撮影スポットの設置を検討している他、リンクコーディネートでご来店された方にメリットがあるような企画も考えています。実際に来店された方がインスタで発信をし、より多くの人に楽しさを共有してもらえればいいですね。



ーーbonponさんに学んだこと

服作りにおいては、「とにかくアイデアラッシュだった」と声をそろえるバイヤー陣。bonponさんの意見により、素材の発色、着用時の快適性、きちんと見えるかという3点に関しては特に気を使ったという。赤や青の発色にこだわるbonponさんのため、ニットはオリジナルで糸から染めて作り、さらに吸放湿性があって着心地が良く、シワになりにくくて洗えるという、“見た目と機能性の両立”を図った。また袖口が伸びるとだらしなく見えてしまうのが気になるということから、袖口の全面にゴム糸を入れキックバック性を持たせる工夫も。同様に衿ぐりもしっかりと詰めて、バランス良く着られるよう配慮した。ブラウス・ワンピースで気を使ったのはレングス。年齢を重ねると夏も肘を出したくないとの意見から袖丈は七分にし、着丈はもたつきのないスッキリとした長さに設定した。“透けにくい素材で”、というのも重要ポイントだった。


仙台で二度目の打ち合わせの様子

栗田:bonponさんの悩みを解決するように次々とアイデアを重ねていった。普段よくピンブローチを付けていらっしゃって、ピンで服に穴を開けることを気にされていたので、それならBとPの刺繍を施してそこにピンを刺せる穴を付けましょうという案が生まれました。ブラウスとワンピースを作る会社はまったく別なのですが、みなさんbonponさんをご存知で、今回の企画をお伝えしたらとても協力してくださって。普段繋がらないようなところも繋いでしまう、お二人のすごさを改めて感じました。
ピンを刺せる穴をbとpに刺繍


間宮:お二人の人柄に触れると、いろいろなことを叶えて差し上げたいという気持ちになる。そういう意味では、本当にたくさんの“きっかけ”を作れる方なんだなと思いました。

畑中:bonponさんが基本とするのは“等身大の着こなし”。だらしなく見えることを嫌厭し、きちんと見えることを大事にしている。シンプルなアイテムゆえに、そういったクリーンな見え方にはこだわりました。クロージングの服が目指す“気のきいた”ポイントとして、今後の服作りにも盛り込んで行くべき点だと気づかされましたね。

左から、栗田バイヤー、畑中バイヤー、間宮バイヤー

第1話のインタビューで、私たち編集部も身をもって感じたお二人の優しい人柄が、ものづくりの現場にも最大限に活かされていました。ponさんがまさに理想通りとおっしゃったコラボアイテムは、いよいよ次回第3話で公開されます! みなさんどうぞ、期待してお待ちください。

次回は、「第3話: bonpon × Clothing ISETAN MITSUKOSHIのリンクコーディネート」をお届けします。

>>【第1話: bonponさんのこと】:インスタで大人気の憧れ夫婦bonponとクロージング イセタンミツコシのコラボレーションが出来るまで



【イベント情報】
「Link〜bonpon × Clothing ISETAN MITSUKOSHI〜」
オンライン先行販売開始 5月23日予定
6月6日~19日 恵比寿三越 1階 ガーデン(プロモーションスペース)
6月13日~19日 仙台三越 定禅寺通り館 1階 光の広場
6月20日~28日 日本橋三越本店 本館4階 リ・スタイル レディ


【問い合わせ先】
日本橋三越本店
電話:03-3241-3311

クロージング イセタンミツコシ
https://www.mistore.jp/brand/clothing/index.html


畑 麻衣子
  • 左から)間宮バイヤー(セレクトブランド担当)、栗田バイヤー(ワンピース、スカート、ブラウス担当)、畑中バイヤー(ニット・カットソー担当)
  • 仙台で二度目の打ち合わせの様子
  • 仙台で二度目の打ち合わせの様子
  • 仙台で二度目の打ち合わせの様子
  • 仙台で二度目の打ち合わせの様子
  • 打ち合わせをした仙台三越では、お二人のラテーアートでお出迎え
  • ボビーダズラーのぬいぐるみ
  • フィル・ダルニエのbonponさんと愛猫モチーフのピンバッヂ
  • bとpに施したピンを刺せる菊穴
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