“世界を変える美しい本”を生み出すインドの小さな出版社タラブックスって? 【NADiffオススメBOOK】

2017.12.14
木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、『世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦』。東京・新宿の支店、ギャラリー5(新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー3階)によるご紹介です。



■『世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦』

南インドにある出版社「タラブックス」をご存知だろうか。1995年より活動を始めたこの小さな出版社は、インド各地の少数民族の絵を手漉きの紙にシルクスクリーンで刷り、一冊ずつ人の手で製本してつくられた美しいハンドメイドの絵本によって、世界に広く知られるようになった。

実はそれらはこの出版社が発行している書籍全体のごく一部であるのだが、工芸品のような美しさと独特の世界観が放つ存在感は圧倒的なものといえる。

本書では、日本語版も出版されている「水の生きもの」や「夜の木」などの代表作を含む絵本はもちろん、その他の美術や教育に関する書籍なども紹介している。もちろんハンドメイドの絵本以外の書籍のグラフィックも素晴らしく、発行書籍全体に行きわたるデザインの細やかさが、書籍の魅力を高めていることは一目瞭然である。

南インドの地に根ざして、ゆっくりでも少しずつでも美しい本を作り続ける、従業員40人ほどのこの小さな会社の在り方こそが、これからの「ものづくり」において注目すべきポイントではないだろうか──そう感じさせる一冊である。
なお、本書は現在開催中の板橋区立美術館の同名展覧会の公式図録である。


【書籍情報】
『世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦』
出版社: ブルーシープ
言語:日本語
ソフトカバー/176ページ/118×297mm
発売日:2017年11月
価格:2,400円
編集部
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