森田恭通がパリで3回目の写真展を開催中、平面の世界に創りだす“空間における彫刻”

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2017.10.23


インテリアデザイナー森田恭通の写真展「Yasumichi Morita Photo Art Works 2017」がパリで、10月19日から11月12日まで開催されている。パリでの写真展開催は今年で3年目を迎え、『Porcelain Nude』シリーズの新たな作品を披露。場所は、ルーブル美術館の北側に位置する、歴史的建造物と現代アートが共存するパレ・ロワイヤル庭園内にあるギャラリー・コラッツァ1787(Galerie Corrazza 1787)。全面ガラス張りの入り口からは自然光が差し込み、ギャラリー内の作品を明るく照らしている。時代を感じるフランスらしいノスタルジックな空間に、森田のモノクロームの写真がモダンな空気を呼び込み見事に調和する。

『Porcelain Nude』シリーズでは、最も美しいアール(曲線)として女性の身体を被写体に選んでいる。新たな作品では、2人の女性が複雑に絡み合う姿を切り取り、1人では表現できない複雑なアールを写真に収めた。過去の作品とは異なる造形が浮かび上がり、柔らかなアール、そしてアールが交差することで鋭角が生み出されている。「撮影は光と影のアングルを切り取り、立体を平面の写真へと落とし込む作業。3Dと2Dの境界線を行き来するような、“空間における彫刻”を探求してシャッターを切り続けています」。

建築やインテリアのデザインを手掛ける森田が『Porcelain Nude』を撮り始めたのは、直線である壁に対し立体を感じさせる曲線的な写真を飾り、インテリアの一部として溶け込む作品を求めたから。過去2回のパリでの写真展で十分な手応えを感じ、「エレガントの美意識は万国共通」だと実感したという。また、今回の写真展ではスーパーラボから出版される『Porcelain Nude』の作品集も販売開始となった(日本は11月末から販売予定)。記録として残すことが目的だが、「壁に飾る写真とは違い、作品集はテーブルに飾ることを考慮して大きさと装丁をデザインした」と、ここでもインテリアデザイナーの森田らしいこだわりが感じられる。ページをめくると現れる写真はどれも、艶めかしく官能的。見る者の想像を無限に膨らませる、アート作品として鑑賞を楽しめる一冊に仕上がっている。

デザイナーとして世界を股にかけて創作活動に取り組む傍ら、今後も写真家として積極的に活動を行っていくという。来年1月中旬、東京と京都のライカギャラリーでは『Porcelain Nude』シリーズとは違う作品が公開される予定。立体的な作品を手掛ける森田が平面の世界に創りだす、空間に溶けこむ写真を実際に触れ、体感してみてほしい。
ELIE INOUE
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