16-17AWは「世代を超える共存」がテーマ、第89回ピッティ・ウオモ開幕

2016.01.20

1月12日よりイタリアフィレンツェで16-17AWメンズの総合展示会、第89回ピッティ・イマージネ・ウオモが開幕した。テロの影響が懸念される中での開催となったが、3日目の雨でピッティ名物のスナップの気勢がそがれたものの会場内の各ブースはいつも通り、活気に包まれた。

年々加熱するスナップの影響もあって、クラシックスタイルでドレスアップしたグループでの来場が目立つなか、世相を反映してか例年に比べビビッドなカラーでの表現はすっかり影を潜め、グレイッシュな着こなしが中心。ミリタリーテイストなアイテムでのコーディネートもトーンダウンした。

今回の全体のテーマは「ピッティ・ジェネレーションズ」。この数シーズン“ピンポン”“ウォーキング”“カラー”とグローバルな出展者をひとつのテーマで構成することに苦心してきた印象のある同展だが、「現在のファッションやスタイルはその人が誕生した日付、つまり世代よりも異なる世代に共存する各人の精神状態により決まる」という興味深いコンセプトを打ち出した。「熟年層がロックなトレンドに身を包み、若い世代がビクトリアンビアード(ひげ)にヴィンテージルックに熱を上げるジェネレーションの境界線がなくなりつつある時代」を、メンズファッションの新しいトレンドとして提案している。

同展の開幕前日に「デビッド・ボウイ死去」のニュースが世界中に駆け巡る中、期せずして今回のビジュアルプレゼンテーションスペースや、デニムブランドのVPなどにも、デビッド・ボウイが永遠のファッションアイコンとして使用された。

「今回は(ジェネーションズのテーマに沿った)、ムービーで表現することをまず考え、ショートフィルムを我々の広告として制作した。これはデジタルなやり方で口コミで共有されるバイラルマーケティングの方法を取ったためだ。デビッド・ボウイやジム・モリソンなどが会場内のウォールのコラージュにも使用されたが、本来であれば70歳近い年齢の彼らを、現在20代の若者たちがファッションアイコンとして支持し、当時アイドルとして受け入れていた世代もその時代背景を含め支持している。ファッションは以前のように年齢や世代で括れなくなっている」とラポ・チャンキ(Lapo Cianchi)ピッティ・イマージネ・ウオモ・コミュニケーションディレクターは話す。

会場内のポップアップストアとして、セレッティとトイレットペーパーマガジンコラボアイテム「SELETTI WEARS TOILETPAPER」も登場し、ジャンルや世代を超えた協業が目立っている。

Text:野田達哉
野田達哉
  • 第89 Pitti Uomoの会場SNAP
  • 第89 Pitti Uomo
  • 今回のテーマ「ピッティジェネレーションズ」のアートワークのコラージュ
  • 今回のテーマ「ピッティジェネレーションズ」のアートワークのコラージュ
  • 第89 Pitti Uomoの会場SNAP
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  • 第89 Pitti Uomo
  • 第89 Pitti Uomoの会場SNAP
  • 会場内のポップアップストア。セレッティとトイレットペーパーマガジンのコラボ「SELETTI WEARS TOILETPAPER」
  • ラポ・チャンキ・コミュニケーションディレクター
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