9月の百貨店売上高は2ヵ月連続でプラスに。大阪地区8.3%増、訪日外国人が拡大基調

2013.10.23
日本百貨店協会が9月の全国百貨店売上高概況を発表。売上高総額は4,443億円。店舗数調整後の前年同月比では2.8%増を記録し、2ヵ月連続のプラスとなった。セール会期変動・休日増減等の特殊要因を調整した7~9月の3ヵ月移動平均値は6~8月の2.2%から0.6%に落ちたものの、好調だった夏商戦からの勢いはなお継続している。

9月は上旬と中旬に2つの台風が上陸したほか、気温が大きく変化するなど天候不順が続き、入店客数はやや影響を受けた。それでも顧客の購買意欲は底堅く、主力の秋物衣料(衣料品:3.2%増)や・鞄等の服飾雑貨(身のまわり品:5.2%増)などが好調に推移。ファッション関連商材が売上全体の牽引役となった。宝飾品や高級時計(美術・宝飾・貴金属:6.3%増)も依然として好調な動きを示しているほか、この時期恒例の地方物産展の展開などから、料品(1.9%増)の伸びも堅調。夏商戦に続き、秋冬商戦も順調なスタートを切る形となった。

地区別では、増床・改装効果が顕著な大都市(4.3%増)が市況全体を牽引。特に大阪(8.3%増)、仙台(6.8%増)、札幌(5.5%増)、横浜(5.2%増)が活況だった。商品分類別では家庭用品が2ヵ月ぶりにマイナスとなったが、その他ほとんどの品目でバランスよくプラスを記録。11ヵ月連続プラスの雑貨をはじめ、衣料品、身のまわり品。食料品が2ヵ月連続のプラスとなった。外食需要が高まっている食堂喫茶も2.9%増の高い伸び率。好調さを維持している美術品・宝飾・貴金属は13ヵ月連続、化粧品は7ヵ月連続のプラスだった。

訪日外国人も拡大基調が続いている。前月に引き続き東南アジアからの訪日客が伸びているほか、台湾香港韓国などからの訪日客も増加。尖閣列島問題で前年に急減した中国からの訪日客数も、その反動から大きく伸びている。9月は売り上げが113.7%増、客数が106.2%増と、共に倍増ペースで推移した。
薄井テルオ
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