椿山荘で、“光る生き物”の写真展開催中。ナショジオ写真賞グランプリ

2014.09.13

東京・目白のホテル椿山荘東京内ギャラリー「アントル・ドゥ」で、写真家・宮武健仁の写真展「日本真景」が開催中だ。

展示写真は、同ホテルが毎年、庭園でホタルを観賞できるイベントを開催していることからホタルと清流を撮影したものを中心に選出。終わりゆく夏を偲びながら、心涼やかなひと時を過ごすことができる。

宮武は、大学在学中より風景写真撮影を開始し、吉野川、四万十川、瀬戸内海など、多様な表情を魅せる水辺の風景を撮り続けている他、2009年に桜島の噴火を撮影したことがきっかけで、以降、燃え盛る「火」の世界の表現も追求している。さらに近年では、火山周辺の澄んだ湧水、その水とマグマが織り成す光景、水辺に輝くホタルや夜光虫などにもレンズを向け、日本全国の「光る生き物」の撮影に取り組んでいることでも注目を集め、2014年には「日経ナショナル ジオグラフィック写真賞2013」グランプリ受賞の快挙も遂げている。

受賞後、ニューヨークでの個展で成功を収めた彼の日本凱旋展でもある同展は、鑑賞料無料で宿泊者以外も自由に観ることができる。展示期間は9月30日まで。

また、9月18日15時からは、キュレーター・太田菜穂子と宮武本人によるギャラリートークが開催される。おしゃべり好きな宮武ゆえ、トークの広がりも多いに期待できそうだ。

なお、キャノンギャラリー銀座でも、宮武の個展「JAPAN SCAPES 日本景―雪月花」が開催中。同展の開催期間は9月17日まで。


【イベント情報】
日本真景
会場:アントル・ドゥ
住所:東京都文京区関口2-10-8ホテル椿山荘東京内
会期:8月1日から9月30日
時間:10:00から18:00
入場無料
松本玲子
  • 「四万十のゲンジボタル」。四万十川を飛び交うゲンジボタル
  • 「森のヒメボタル」。ヒメボタルは、一般的なホタルと異なり、川に下ることなく一生を森の中で過ごす。チカチカと点滅するオレンジの光ゆえ、地元では「金ボタル」とも呼ばれる
  • 「月夜の滝」。鹿児島県霧島の「丸尾の滝」。飛沫が凍りつくほどの寒い1月の夜、満月に照らされて輝きながら、柱状節理の模様の岩肌を流れる
  • 「湧水流れる高千穂峡」。宮崎県高千穂にある玄武岩の柱状節理の渓谷。マグマが地中でゆっくり冷やされるとき、六角柱の幾何学的な模様を描くという。神秘的な神話の谷に、岩の途中から噴き出す湧水の滝「真名井の滝」の澄んだ水が、朝日に照らされながら降りて来る
  • 「ゲンジボタル」。島県山間部の「赤谷」で撮影した一枚。左のホタルはお尻2節が光っているためオス、右がメス。「赤谷」の地名は、ホタルの乱舞により辺り一帯が明るく見えたことから名付けられたという
  • 「湧水のイトトンボ」。宮崎県霧島山系のふもとから湧く泉に群れるイトトンボ
  • 「鳥海山の湧水」。秋田県にかほ市にある元滝伏流水と呼ばれる滝。鳥海山に降った雨や雪が、年を経て火山岩の層の中をろ過され、この滝から地面に噴き出している
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