24時間・365日を時という視点で、世界を見つめる「時間をめぐる、めぐる時間の展覧会」開催

2016.02.28

時という視点で世界を見つめる「時間をめぐる、めぐる時間の展覧会」が、3月5日から21日まで東京世田谷の生活工房ギャラリーで開催される。

140年ほど前まで、日では月の満ち欠けにより月日の経過をたどり、太陽がのぼり沈む時の季節変化に応じて1日・1刻の長さを変化させていた。しかし今では24時間、365日の唯一絶対的な時計とカレンダーの中で生活を進めている。同展では、ひとりひとりの心と体、動植物ひとつひとつの命にながれる、測りようもない時間をとらえるものを展示する。

第1部では、地球と天体の関係性から生まれる、様々な周期と律動をテーマにした展示を開催。天体の模型や、天体リズムに影響を受ける動植物の行動、律動グラフを公開し、星の律動に同調する生き物たちの活動を紹介する。

第2部では、太陽と月を表す仮面や写真、太陽と月のはじまりの神話などを通じて原始的な時間間隔をかいま見る。また、世界の日時計や、壁画「時と人のこれまで」を見ることで現代までの時と人間の関係性を振り返る。その他、時間に関する広告ポスター、各国の暇つぶし道具、ヒンバ族の映像なども展示。均一化が進む時の表象や暇の力を考えさせる。

第3部では、それぞれの土地に流れる時間として、各地の1日を捉えた記録映像や、世界の様々な時間が刻まれた円環構造物などを紹介。をすると誰もが感じる「ここでは違う時間が流れている」という感覚を味わうことができる内容となっている。その他、生活工房3階のギャラリーでは、採集された時を見る「時の採取箱」展を開催。ある形にあらわれたり、写真によってとらえられた時を見ていく。

また、3月12日の14時から17時までは、北極に訪れた短い夏の中で絶壁に巣を作るウミガラス、ヒナを狙うホッキョクギツネ、海が凍る日を待ち続けるホッキョクグマなどを映した『氷の大融解』、『アラヨの歌』、『イヨマンテ -熊おくり』などの上映会を開催。その他、3月19日の13時30分から15時までは、アイヌの昔話や北欧神話などが語られるおはなし会「世界のはじまり、時のはじまり」が、3月20日の10時から12時30分まではワークショップ「日時計をつくろう」なども行われる。

イベント情報】
「時間をめぐる、めぐる時間の展覧会」
会場:生活工房ギャラリー・ワークショップAB
住所:東京都世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー3・4階
会期:3月5日~3月21日
時間:11:30~18:30
会期中無休
入場無料
HEW
  • 時という視点で世界を見つめる「時間をめぐる、めぐる時間の展覧会」が開催
  • 「アラヨの歌」
  • 時という視点で世界を見つめる「時間をめぐる、めぐる時間の展覧会」が開催
  • 時という視点で世界を見つめる「時間をめぐる、めぐる時間の展覧会」が開催
  • ひさご型根付日時計(江戸時代)/小野行雄氏所蔵
  • スペインの巡礼者の日時計/小野行雄氏所蔵
  • 時という視点で世界を見つめる「時間をめぐる、めぐる時間の展覧会」が開催
ページトップへ