幾何学模様で視覚遊び。素材も手法もテクニカル【14-15AWトレンド6】

2014.05.06

来シーズンの“a la mode”は何か。14-15AWパリコレクションを振り返り、歴史的背景も踏まえ次にやってくるトレンドを読み解く。今回は幾何学パターン。

幾何学模様をひもとくと、19世紀末イギリスでウイリアム・モリスを中心に始まったアーツ&クラフツ運動、ヨーゼフ・ホフマンらが設立したウィーン工房やロシアンアバンギャルドなどが生み出した幾何学的なテキスタイル、それに続くバウハウスのプリンデザインに出合うことになる。60年代ニューヨークに花開いたオプアートへとつながっていく。後に幾何学模様はファッションシーンにたびたび登場することになる。

パターンといえば模様や柄を意味し、プリントと織りで表現することが多い。近年の素材開発と相まって、相容れなかった素材にプリントできるテクニックも開発され、伝統的な職人技を借りたこれまでにない視覚効果の高いパターンも誕生している。

14-15AWで注目したいパターンは、60年代にファッションやインテリアにまで影響を与えたオプアートのパターンと、加工された素材が生み出すグラフィカルな幾何学模様だ。素材や表現法の違いはあっても、視覚を刺激する遊びがポイントといえる。

詳細は写真キャプションに付記。写真は順に
ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」
ヴァレンティノVALENTINO)」
ミュウミュウMiu Miu)」
サンローランSAINT LAURENT)」
ケンゾーKENZO)」
イッセイ ミヤケISSEY MIYAKE)」
ディオール(Dior)」

次は進化続けるクラッチバッグ
Yuri Yokoi
  • ドリス ヴァン ノッテン。イギリスで活躍するオプティカル・アートの第1人者ブリジット・ライリーにインスパイア。幾何学模様と抽象的な花柄の高度なパターン・オン・パターンが展開された
  • ヴァレンティノ。軽快なカラーパレットの幾何学模様は、同じ柄でもウエアはプリント、ブーツはレザーのパッチワークと技法を変えて表現。オートクチュールメゾンならではの手の込んだテクニックが生かされた
  • ヴァレンティノ。軽快なカラーパレットの幾何学模様は、同じ柄でもウエアはプリント、ブーツはレザーのパッチワークと技法を変えて表現。オートクチュールメゾンならではの手の込んだテクニックが生かされた
  • ミュウミュウ。ニットのトップと布帛のボトムに色違いだが同じ幾何学模様のアイテムをコーディネートしたミュウミュウ。マテリアルと色の違いで生まれる、微妙なズレを楽しめる視覚遊び
  • サンローラン。ファーコートは60年代調の大きなポルカドット模様でグラフィカル
  • サンローラン。スパンコールのコートは、刺繍によるもの
  • ケンゾー。ジオメトリックな模様を途中で接ぎ合わせ、模様をずらすだけで視覚効果がアップ。柄違いのインナーやパンツをモノトーンで統一し、メインのジャケットを引き立てる
  • イッセイミヤケ。プリーツ プリーツの発展型を披露。プリーツを曲線で用いることで生まれるオプティカルな模様はアートの域に辿り着いたよう
  • ディオール。上半身だけキルティングしたドレスは、同一素材に視覚変化起こさせる高度なテクニックを用いている。しかも目を凝らすとキルティングにギリシャ神話の神・アトラスが横たわっている
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