銀座三越がグランドオープン、リビングフロアには井浦新らによる茶の湯の“見立て”の美学が

2015.10.15

9月より段階的に進められてきた銀座三越の全館改装が10月14日に完成し、リモデルグランドオープンした。今回、オープンしたのは6階紳士服・雑貨フロアと7階リビングフロアで、年内に8階フロアが空港型市中免税店のオープンが予定されている。

オープニングセレモニーでは三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長・大西洋、三越銀座店長・浅賀誠と共に前田典子がゲストとして登場。テープカットならぬ、“綱引き”で幕を落とすと白地に銀ロゴののれんが現れ、今年創業85周年を迎える同店の新しい角出を祝った。

「長年にわたり、世界の銀座の4丁目の交差点で商売をさせて頂いているということが奇跡にも近いこと。これが終わりではなく、新たなスタートとして世界のお客さんに満足していただける店を目指したい」と大西社長自ら、入り口で入店を待ちわびた顧客を出迎えた。

「“最旬グローバル百貨店”のテーマのもと、新しい形の百貨店にチャレンジしていきたい」と話す浅賀店長が、今回のグランドオープンに際し、「是非見て頂きたい」と意気込んだのが7階リビングフロアの情報発信基地「グローバルメッセージ」ゾーン。

オープニングを飾った「未来へ繋ぐ茶箱展」は、千利休ゆかりの国宝茶室「待庵」の修復の際に出た古材を使って作られた茶箱に、クリエイターやプロデューサーなどが見立てた作品を10月27日まで展示している。ファッションデザイナーではソマルタ(SOMARTA)の廣川玉枝、マトフ(matohu)の堀端裕之、関口真希子、アーティストの木村浩一郎、シンプリシティ(SIMPLICITY)の緒方慎一郎プロダクトデザイナーの酒井俊彦、ifs未来研究所の川島蓉子、ハースト婦人画報社社長のイブ・ブゴン、パティシェの辻口博啓、陶芸家の細川護光、内田鋼一など多彩な顔ぶれが参加した。

茶の湯のテーマは、それ以外にもジャパンエディションのゾーンで俳優の井浦新の“見立て”による茶道具、工芸品をセレクトしたコーナーも展開。10月23日には購買顧客を対象とした井浦新監修の招待茶会も予定されている。
野田達哉
  • 銀座三越の全館改装リモデルグランドオープンのオープニングセレモニー/左から大西洋(三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長)、前田典子、浅賀誠(三越銀座店長)
  • オープニングセレモニーでの左から大西洋・三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長、前田典子さん、浅賀誠・三越銀座店長、
  • 来店客に花を渡す前田典子さん
  • 「未来へ繋ぐ茶箱展」細川護光の作品「楽の茶箱」
  • 「未来へ繋ぐ茶箱展」緒方慎一郎の作品「抹茶箱」
  • 「未来へ繋ぐ茶箱展」内田鋼一の選
  • 7階リビングフロアのMITATEスタイル「俳優・井浦新の用の美」のコーナー
  • 東館前のライオン像
  • お客を出迎える大西社長、前田典子さん、浅賀店長
  • 大西洋・三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長
  • 銀座三越の新しいコピー、GIN-MEETSと前田典子さん
  • リモデルグランドオープンエントランス
  • 7階リビングフロアのジャパンエディションゾーン
  • 「未来へ繋ぐ茶箱展」の全銀座会・植松慶子さんの見立て
  • 「未来へ繋ぐ茶箱展」
  • 「未来へ繋ぐ茶箱展」
  • リモデルした7階サロン  ド きもの
  • 7階リビングフロア、ジャパンエディションで打ち出された藍と箔
  • 7階ブライダルサロン
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