イタリア・ミラノで見つけた、グッドなテイクアウト&デリバリーレストラン3選【From cities 世界の都市に憧れて vol.1】

2021.03.19

連載【From cities 世界の都市に憧れて】では、パリミラノ、NY etc...世界の都市の街のこと、注目アドレスやリアルなシティスナップなど、現地からの最旬情報をお届け! 近い未来、また気兼ねなく海外へ行き来できるようになったら行ってみたい、暫くは、そんな気持ちも込めてお送りしていきます。

第1回目となる今回は、イタリア・ミラノから届いた、おすすめのテイクアウトレストランをご紹介。外出自粛ムードの昨今、日だけでなく海外でもフードデリバリーやテイクアウトは注目されているよう。私たちも普段から慣れ親しむ“イタリアン”。本場では、どんな料理がテイクアウトできるんだろう? 現地から届いた一押しの3軒、ミラノ在住スタッフからの実食レポートも必見です! 早速チェックして。


01. Vòce Aimo e Nadia



1軒目は、2018年にオープンしたカジュアルレストラン「ボーチェ アイモ エ ナディア(Vòce Aimo e Nadia)」。

バールと本屋も併設されている一風変わったお店で、星付きレストランの概念を革新的に覆す経営方針も注目の的。コロナ禍のミラノで、いち早くデリバリーを始めたのもこのお店なのだそう。監修をするのは、Alessandro NegriniとFabio Pisaniという二人のシェフ。彼らは、1962年よりミラネーゼに愛され、ミシュランガイド2つ星を維持する名門中の名門「イル ルオーゴ ディ アイモ エ ナディア」のシェフでもあるのです。

ショッパーも可愛い!
今回は、この「ボーチェ アイモ エ ナディア」でテイクアウト。通常同店で食事をすると、一人約100ユーロ以上はするところ、テイクアウトやデリバリーのオーダーだと、前菜、プリモ、セコンド、ドルチェの4品でなんと65ユーロ(デリバリーの場合、別途送料が加わる)だったので驚き……! 店舗は体験はできないけれど、ちょっとリーズナブルに名店の味が自宅やオフィスで楽しめるなんて最高では?

オーダーしたのは以下の4品。



【メニュー】
前菜 : Macelleria Martini (マルティーニ精肉店)子牛とフレッシュセロリのツナソースがけビテッロトンナータ
プリモ:Norciaのグアンチャーレとネギのトマトソースパスタ(パスタは、ジェラルドディノーラ(Gerardo di Nola)社のスパゲッティ)
セコンド:ウイキョウとパン粉をまぶしたグラタン風鳥の胸肉とジャガイモのホイル焼き添え
ドルチェ:Campana地方のブッファラリコッタチーズに洋ナシのキャラメルタルト


パスタはキットで届き、自宅で調理するスタイル。






《From:ミラノ在住スタッフ》
「率直な感想は、一見家庭でも簡単に出来そうなトマトソースパスタが、流石スターシェフの腕前……! 衝撃を受けました。グアンチャーレの奥深い味わいと、ほど良い甘さのトマトソース、そしてジェラルドディノーラのスパゲッティとの絡み合う旨さは、家では出来ない洗練された味わいでした。前菜は、柔らかい子牛とシャキッとしたセロリのコントラストが楽しくツナソースが口の中に広がります。一方、セコンドの鳥の胸肉は、非常に柔らかくおいしいがウイキョウのグラタンがあまりピンとこない味だったのが残念。家庭で温めなおし味をキープする事は難しいですね。ドルチェのブッファラリコッタチーズと洋ナシの味のコントラストが非常に美味しかったです」

今日の「ボーチェ アイモ エ ナディア」に成長させたキーパーソンである、Aimo, Nadia Moroni夫婦のお嬢さん・Stefaniaいわく、“Tradition but at the same time innovation(伝統的でありながら革新的)”。この言葉の通り、伝統を守りながらも昨今の状況下に合わせ、自宅で優雅に堪能できる品々をテイクアウトすることのできるレストランです。店舗でのお食事も気になりますね。

【店舗情報】
ボーチェ アイモ エ ナディア(Vòce Aimo e Nadia)
住所:Piazza della Scala, 6, 20121 Milano MI, Italia
URL:https://www.voceaimoenadia.com/

イル ルオーゴ ディ アイモ エ ナディア (Il Luogo di Aimo e Nadia)
URL:https://aimoenadia.com/


02. Sadler


続いて、1星レストラン「サドラー(Sadler)」のデリバリーをご紹介。

「サドラー」のオーナーシェフ・サドラーは、料理人であり、料理界シェフのマエストロ(巨匠)でもある人物。同店は、1991年に1度目の、2002年に2度目のミュシュラン1つ星評価を受けており、2003年には、東京にも店舗をオープンしているミラノでも有名なレストランの1つです。2007年からは、モダンなカジュアルレストラン(イタリア語で“トラットリア”と呼ばれるもの)や、ケータリングサービスのレストランも開業。さらに、昨今の状況下において、店内での飲食制限が出ているため、レストラン「サドラー」でも、ミラノのハイエンドデリバリーサービスをスタートしました。

今回オーダーしたのは、以下の「アペリティーボメニュー(2名分)」(93ユーロ)。



【メニュー】
アペリティーボ サドラーメニュー
前菜:ローマスタイルピッザ(トマト、モッツアレラチーズ、ソーセージ)
プリモ:リゾットミラネーゼ
セコンド:ブレザオラ(牛生ハム)、サラミの盛り合わせ







《From:ミラノ在住スタッフ》
「指定の時間にペーパーショッピングバックに入って配達された料理は新鮮で、中にはレシピが添付されていて、自宅での調理が必要なメニューも。パッケージのほとんどは、リサイクルペーパーやアルミが用いられていて、環境にも配慮されているようです。デリバリーサービスのメニューは、レストランでの飲食メニューとは異なるため、店内での飲食と全く同じ味わいが楽しめる! というわけではないのですが、デリバリーの料理も、とても新鮮で美味しかったので、自宅にいながら、本格的な料理を楽しむことが出来ました。パッケージには、“Contiene Emozioni(感情が込められているという意味)”と記載されているですが、その言葉の
通り、作ってくれたシェフの料理への愛情が、自宅の卓上まで伝わってきます」

【店舗情報】
サドラー(Sadler)
住所:Via Ascanio Sforza, 77, 20141 Milano MI, Italia
URL:https://sadler.it/
URL:http://ristorantesadler.it/


03. JOIA


3軒目は、1星のベジタリアンレストラン「ジョイア(JOIA)」のデリバリーです。

「ジョイア」は、シェフのピエトロ・リーマンが1989年にオープンしたベジタリアンのレストラン。1996年、ヨーロッパの“ベジタリアンレストラン”としては初となるミュシュランの星を獲得しています。さらに、ここ10年は、毎年連続で1つ星を受賞しており、今知っておくべき、ベジタリアン界の名店と言ってもいいでしょう。

同店のシェフ、ピエトロ・リーマンの料理のフィロソフィーは、“自然な食材をそのまま食卓で楽しんでもらうこと”。これをモットーに、日々、料理に情熱を燃やしています。

本記事では、ベジタリアンの人はもちろん、ベジタリアンメニュー未経験の人も気兼ねなく、1つ星ベジタリアンレストランの味わいが体験できる“緊急事態宣言下ならではの”デリバリーサービスをご紹介。

今回オーダーしたのは、以下の「ジョイアデリバリーフルコースメニュー(1名分)」(71ユーロ)。

食事の前から気分高まる、素敵なギフトボックス入り。


【メニュー】
ジョイアデリバリーフルコース
前菜:グリーンピース・ワサビ・鳩豆のパテ、野菜、スープ、グルテンフリーパン
プリモ : ニョッキ
セコンド:里芋、アーティチョーク
デザート:チョコレートババロア 梨添え


こちらも前述のレストラン同様、自宅での調理が必要なメニューも入っています。
一手間加えてからいただくデリバリーは、日本での一般的なデリバリーのイメージとしては新鮮ですね。







《From:ミラノ在住スタッフ》
「自宅での調理が必要なメニューもありますが、小分けになっているのアルミ蓋には番号が振られており、調理の順番も詳しく記載されているので、美味しく完成させることができました。また、各パッケージや器には、リサイクルのアルミが使用されていて環境にも配慮されていることがわかります。ベジタリアンメニューというだけではなく、すべてがグルテンフリーでもあるため、小麦アレルギーの人にも、安心して食べてもらえる内容でした。個人的には、前菜の「ワサビ味のパテ」が一押しの一品です! 調理の手間などもありますし、レストランで味わう料理の内容とは同じではないですが、そもそも、今までは、“星付きレストランのデリバリー”という概念自体がなかったため、とても新鮮に、そして楽しく自宅で味わうことが出来ました」

【店舗情報】
ジョイア(JOIA)
住所:Via Panfilo Castaldi, 18, 20124 Milano MI, Italia
URL:www.joia.it


イタリア・ミラノから届いたレストランのテイアウト&デリバリーメニュー、気になるお店はありましたか? いつかまたイタリアに出かけられるようになった際には、お店に足を運んでみたり、ホテルやアパルトマンにテイクアウトやデリバリーをしてみてくださいね。


編集部
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