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イングリッシュガーデンと熱帯の温室、鮮やかな色のコントラスト【ロンドンコレクション:ウィメンズ4日目】
2014.11.28
ロンドン
ファッション
ウィーク4日目の9月15日、各
ブランド
が15SSウィ
メンズコレクション
を発表した。
デザイナー
には、ショーのプレスレリースで
イン
スピレーションやシェイプ、素材について語り尽くす人、シーズンを象徴する言葉を書き連ねる人もいれば全く語らない人もいる。「
アーデム
(
ERDEM
)」は語らないタイプで、これまでスタッフクレジット以上のものがショーで配布されたことはほぼなかった。そのアーデムが今シーズンは小冊子を配布した。そこには、19世紀後半のものと思われる巨大温室の側面図と平面図、そして19世紀のガーデンにたたずむ人と温室を写した3枚の
写真
が掲載されている。この3枚の写真と1枚の
建築
図面が、アーデムの今シーズンの
コレクション
を雄弁に語っている。1851年のロンドン万国博覧会をきっかけに各地に建設された巨大な温室と、そこにあふれるエキゾチックで生命力の強い熱帯の草木を、ヴィクトリア朝のシルエットを借りて
ドレス
に仕立てたのが、このコレクションなのだ。深みのあるグリーンとブルーを多用し、
刺繍
や
レース
を贅沢に使って立体感を出した
アイテム
は、赤系の色をほとんど使っていないこともあって、どこかダークでメランコリックな雰囲気を醸し出す。温室の中を散策する女性のドレスは、白のコットンレースやシアーなイエローのレース、白地に白糸で立体感のある刺繍を施したトップとたっぷりしたスカートで、熱帯
植物
とのコントラストを描き出す。
アーデム15SSコレクション
同じく刺繍やレースをふんだんに使い、木の葉モチーフや立体的な花のモチーフを使いつつ、アクリル板やメタリック素材を取り入れてサイバー風味の感じられるコレクションを見せたのは「ピーター・ピロット(PETER PILOTTO)」。フローラルやペイズリーのオーガニックな曲線が、円や長方形の幾何学パターンとコントラストを作り出す。今回
プリン
トは使用せず、柄はジャカードや刺繍、パッチワークで表現されている。
ピーター・ピロット15SSコレクション
こちらも柄の上にアクリル板の飾りを乗せたのはユーゴスラビア人デザイナーによる「ロクサンダ・イリンチック(ROKSANDA ILINCIC)」改め「ロクサンダ(Roksanda)」。星や矢印を思わせる幾何学パターンにむらに色を乗せ、さらに円や球のアクリル板で飾った。無地アイテムは
ピンク
やブルー、オレンジなど鮮やかな色のベースに色違いの大きな円を散らし、ときには円を切り刻んで重ね合わせている。鮮やかな色同士を1着の中で用い、時にはドレスの脇や肩にフリルと言うには大きすぎるパーツをはためかせることで微妙なバランスを作り上げた。
ロクサンダ15SSコレクション
「クリストファー・ケイン(Christopher Kane)」は、今年5月に亡くなったセントマーチン美術大学の名物教授、ルイーズ・ウィルソン(Louise Wilson)にコレクションを捧げた。ウィルソンは、セントマーチン美術大学
M
Aファッションコースのコースディレクターとして、「
アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)
」を始め多くのデザイナーたちを育てた人物として知られる。もちろんケインも教え子の一人だ。ケインは、セントマーチン美術大学MAの学生として過ごした日々の思い出から出発して、自分自身の
歴史
を辿った。センセーションを巻き起こした卒業コレクションのボディコンスタイルをラグジュアリーに洗練させたサテンのボディコンドレスは、紐状のサテンが透けるシルクの上にコルセットのボーンのようなラインを描く。サテンのロープを
ニット
のように編んだアイテムは、ケインが昔から好きだという
写真家
・
荒木経惟
をインスピレーションとしたものだ。
クリストファー・ケイン15SSコレクション
ウエストをぎゅっと絞って腰回りにフェザーを施した
デニム
ジャケット
に膝下丈のイエローのスカートは、春のイングリッシュガーデンには書かせない蜂のシルエットを写したものか。「
バーバリー
プローサム(
BURBERRY
PR
ORSUM)」の今シーズンは「The Birds & the Bees (鳥と蜂)」をテーマに、イングリッシュガーデンの春を柔らかいカラーパレットとウエストをぎゅっと絞ったシルエットで表現した。柔らかいトーンのグリーンやイエロー、ブルーにピンクとパープルを加えたカラーパレットも、春のガーデンの色彩だ。フェザーや大きな丸いス
パン
コール、丸くカットした布が花びらのように重なり、ランダムなティアードのスカートがふんわりと風をはらむ。花はアブストラクトにアレンジされたプリントともなり、ウエストを絞るベルトはチュールを重ねてトンボの羽根を表現したドラゴンフライベルト。
メンズ
でフィーチャーされた40年代のタイポグラフィーは、
クラッチバッグ
や
トレンチコート
のプリントとなって登場、メンズからの連続性を見せた。
「
ジャイル
ズ(Giles)」は、クラシックなシルエットにヒョウや大蛇を大胆に乗せた、楽しくて少々怖いコレクション。ヒョウの毛皮の柄を模した一般的なヒョウ柄ではなく、ヒョウそのものの顔や手をモチーフに使っている。品のいいスクールガール風のパフ
スリー
ブのブラウスには背中に大きなヒョウの手が乗り、真っ白なケープ風ドレスの肩にもヒョウの手が。ゴージャスなロングドレスは全面を大蛇のプリントが飾る。
パースニップス・プレス
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