11月30日はマダム・グレの誕生日です

2014.11.30

ファッションデザイナーのマダム・グレ(Madame Gre)は1903年11月30日生まれ。フランス・パリ出身。1993年11月24日逝去。本名はジェルメーヌ・エミリ・クレブ(Germaine Emilie Krebs)。

パリの上流家庭に生まれ、幼い頃には彫刻家を志すが、両親の反対もあって断念する。やがて、生活費を稼ぐためにコートのトワルを製作すると、その作品がアメリカの大手百貨店メイシーズに見いだされ、本格的にファッションデザイナーとしての活動をスタートさせた。

35年にジェルメーヌは当時の最先端だったシルクジャージー素材を使用したドレスを発表する。その作品には緻密に計算されたプリーツにより、流れるように幾重ものドレープが描かれ、ギリシャ彫刻を思わすエレガントなデザインが業界から絶賛された。その後も彼女は数々のドレスを製作するが、製作にあたりデッサンを描かず、身体に布地を直接あてて裁断したことから、後に“布の彫刻家”と称されるようになる。

42年にはアトリエの名前を「グレ」に改名すると、第2次世界大戦中にドイツの占領下にあったパリでショーを開催。トリコロールカラーのドレスを出品すると、観客からは惜しみない称賛が与えられた。その後、アトリエは閉鎖を命じられるが、終戦後にはオートクチュールメゾンとして、数多くのセレブリティーにドレスを提供している。その一方で、59年にはブランドを代表するフレグランス「カボシャール」を発表。80年にはプレタポルテ部門を設立するなど、新たな分野へも積極的に進出していった。これらの功績が評価され、生涯に1度レジオン・ドヌール勲章を受章している。

マダム・グレが生み出したプリーツやドレープ、構築的なフォルムは後のデザイナーに多大な影響を与えている。リック・オウエンス(Rick Owens)は彼女を敬愛していることを公言しており、その流麗なドレスに影響を見て取れる。「ヴーヴ・クリコ(Veuve Clicquot)」もマダム・グレをフィーチャーしたイベントを開催した。
HEW
  • マダム・グレ
ページトップへ