「ティム・バートンの世界」六本木ヒルズで開幕!本人来日

2014.11.01

11月1日、森アーツギャラリーにて『ティム・バートンの世界 THE WORLD OF TIM BURTON』がスタートする。同展では、『シザーハンズ』『チャーリーとチョコレート工場』『アリス・イン・ワンダーランド』『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』をはじめとする数々の名作を生み出してきた映画界の奇才、ティム・バートンが手掛けた映像や美術作品を紹介。油絵、スケッチ、デザインから未公開映像作品、オブジェに至るまで、日本初公開となる約500点の作品が展示される。期間は2015年1月4日まで。

作品は、大きく10のセクションに分けて展示。グループ1のテーマは「アラウンド・ザ・ワールド」。海外に長期滞在することも多いティムが、先で浮かんだイメージを、手元にあるスケッチブックやレストランの紙ナプキンなどに落とし込んだものを寄り集めて紹介する。中には、今や世界的に有名な映画作品のキャラクターを初めて思い付いたときにスケッチしたものもあり、“作品の出発点”を確認することも可能。キュレーターによると、「どれがどの作品のキャラクターかは敢えて記していないので、自分で発見するのも楽しみ」だとか。

グループ2は「カーニヴァレスク」。このセクションでは、滑稽さとグロテスクさを両立しているティムの表現手法に迫る。グループ3「フィギュア:男? 女? 生物?」では、ティムの深層心理や思考が反映された個人的な作品を紹介、グループ4「フィルムキャラクター」では、映画のキャラクターがティムの頭に浮かんだ瞬間から映画館のスクリーンに登場する過程までを紹介する。

グループ5は、少年時代のティムに大きな影響を与え、現在でも作品の主要なモチーフとなっている祝祭日にまつわるスケッチを集めた「ホリデー」、グループ6は、ティムの創作に影響を与えた先人を窺い知ることができる「影響を受けた人」、グループ7は、ティムの絵画や映画の中でも最もよく目にすることがある「誤解されがちなアウトサイダー」がテーマだ。こちらのセクションに並ぶ作品群に描かれたキャラクターたちは、いずれも「人はよかれと思って動いても結果は散々」だとキュレーターが話す通り、どこか浮かばれない表情で、思わず心動かされてしまうこと必至だ。

さらに、グループ8は「ポラロイド」、グループ9は映画関係者だけに配られたキャスト&クルーブック「書斎」、グループ10は「実現しなかったプロジェクト」を紹介する。グループ10のセクションでは、世に出ることのなかったキャラクターやストーリーもすべて、ティムの頭の中では完璧なまでの形を成し得ていたことがよく分かり、流石、後世に名を残す人は無名時代から人とはどこか違うのだと唸らされる。

オープニングに先駆け、10月31日に開催されたセレモニーには、ティム・バートン本人ならびに同展オフィシャルサポーターを務めるお笑い芸人・ピースの2人が登場。綾部さんは『チャーリーとチョコレート工場』のウィリー・ウォンカ風衣装、又吉さんは『シザーハンズ』のエドワードを模したスタイルだ。続いて登場したティムは、ピースの2人に握手を求められるも、切れ味の鋭そうな又吉の手元に目をやり困惑の表情を浮かべた。

ワールドワイドに活躍するティムを前に興奮気味の二人は、次回作の出演を目論んで必至のアピール合戦を開始。「交通費だけでいいから出たい」「日本で撮影を行う際は呼んでほしい」との懇願に「ぜひお願いしたいね」とリップサービスするティムに対し、今度はピースからお礼のサプライズプレゼントが披露された。

プレゼントの内容はというと、ティムが大好きだという日本の怪獣映画のキャラクターたちが参加しての、鏡開きならぬ「カボチャびらき」。ハロウィンにちなんで用意された巨大なかぼちゃ型オブジェの先端を押すと、中からマシュマロやリボンが舞いあがり、会場の空を埋め尽くした。

これには、ともにステージに立っていたウルトラ怪獣のダダ、ガンキュー、ピグモンも驚きの表情を見せたが、楽しげに笑うティムは、報道陣から「これまでに一番楽しかったハロウィンは?」と聞かれると「僕の人生は毎日がハロウィンのようだよ」とおどけてみせた。
松本玲子
  • 自身の作品の前でポーズを決めるティム
  • ウルトラ怪獣との記念写真撮影にご満悦
  • ミステリアスな世界に迷い込むかのよう…
  • 幻想的な世界へようこそ
  • 細部までこだわり満載
  • 色遣いやタッチにも目を瞠らされる
  • おしゃれセンスも抜群
  • どの一枚をとっても完璧なアート
  • グロテスクとユニークの両方の性質を併せ持った作品も
  • 家に飾っておきたくなる美しい作品もたくさん
  • スケッチ以外にオブジェや映像作品も多数
  • キャラクターたちの個性的な表情にも注目
  • 日本の怪獣映画にも大いに影響を受けているという
  • 大型オブジェもちらほら
  • 『マーズ・アタック』に登場のキャラクターたち
  • 作品点数約500点。館内すべてを観終わるのにはかなりの時間を要しそう
  • フジテレビ「めざましテレビ」とのコラボも
  • 『チャーリーとチョコレート工場』のあのキャラクターももちろん展示
  • カテゴリーごとに展示方法も様々
  • フィギュアはどれも精巧な造り
  • 今にも動き出しそうなしゃれこうべたち
  • 表情の豊かさに和まされる
  • クリエイターにとっては刺激の宝庫
  • 映画の世界観まで再現
  • 来館前にすべての作品を見直すのも◎!
  • ティムの頭の中を知ることで、作品への興味も一段と強まりそう
  • オブジェのモノトーンとカラフルなスケッチの対比がいい
  • 映像展示室と明るい展示室の対比も魅力的
  • 想像力が刺激される
  • 「日本人のディレクターによってすばらしい展示になった」とティムもコメント
  • どことなく宇宙的な空間が出現
  • 暗さの中にもユーモアが漂う
  • 色遣いの妙!
  • お土産にポストカードはいかが?
  • 麻布かりんともティム仕様
  • 生粋のファンならぜひTシャツを!
  • 全部そろえればティム・バートン通
  • ロゴもアーティスティック
  • 贅沢な空間使いも◎
  • 作品の説明を読む時間もまた楽しい
  • 奇才の頭の中をのぞけるまたとないチャンス
  • KAWAIIのに残酷。残酷なのにKAWAII
  • いつもの作風と異なるこんな作品も
  • 子どもの頃に観た映画をもう一度見返すきっかけにもなるかも
  • これだけクオリティの高い作品を作り続ける時間が一体どこにあるのだろう?
  • 色へのこだわりも相当なもの
  • 複数の目ともとれる不思議なデザイン
  • 会場の細かな仕掛けもユニーク
  • 画力に驚かされること必至
  • 六本木ヒルズもハロウィン仕様
  • ハロウィンとティム・バートンは相性がよい
  • 笑顔で報道陣に手を振るティム・バートン監督
  • ピースからの質問に真摯に、かつユーモアたっぷりに答えるティム
  • 胸元にはウルトラ怪獣・ダダの姿が!
  • 会場でもひときわ大きなオーラを放つティム・バートン
  • 大好きなダダとご対面!
  • かぼちゃから飛び出したのはマシュマロとリボン
  • ティム・バートンの映画の世界をイメージした洋服を披露する、東京モード学園の学生たち
  • ウルトラ怪獣も今後ハリウッドに進出するかも!?
  • ティムファンのピースの二人も満面の笑み
ページトップへ