「写真とは何か?」を問う写真分離派メンバーによる自主編集活動記録【NADiffオススメBOOK】

2017.03.23

木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、『写真分離派II 写真の非倫理』。東京・恵比寿の本店・ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4NADiff A/P/A/R/T1階)によるご紹介です。

■『写真分離派II 写真の非倫理』

写真家の鈴木理策、鷹野隆大、松江泰治、批評家の、倉石信乃、清水穣によって2010年に発足した写真分離派は、過渡期にある写真表現の実践と批評の双方から、写真というメディアの可能性を考察すべく活動を行ってきた同人である。

「写真とは何か、写真の可能性はどこにあるのか。我々は今、改めて問いたいと思う。」という宣言文を掲げ、発足時の2010年に行われた展覧会以降の彼らの活動は写真関係者から若いアートファンまで高い関心を集めている。

本書は2012年から2016年までの活動をまとめた著作集である。写真分離派メンバーによって企画、編集がなされ、展覧会の記録や、トークイベントの採録に加え、須田一政・杉本博司・荒木経惟の世代の異なる(写真分離派は全員1963年生まれ)写真家三氏に写真分離派メンバーがインタビューする読み応えのあるコンテンツも収録される。印字が一切ない真っ白な表紙の装丁も新鮮だ。

メンバーの鷹野隆大、松江泰治のオリジナルプリントがそれぞれ1点ついた特別版も50部限定で刊行され、光沢が美しいパープルの表紙は印画紙であるなど、写真にちなんだデザインも愉しめる。

今日の私たちの暮らしの中での大きな影響力を持った写真というメディアについて、改めて考える契機を与えてくれる1冊である。

現在、NADiff A/P/A/R/T店内にあるNADiff Galleryにて、本書の刊行に合わせた展覧会「写真分離派II 写真の非倫理-距離と視角」(2017年2月9日~3月26日)も開催中。会期は残すところ僅かとなるが、書籍と合わせてぜひご覧いただきたい。

【書籍情報】
書籍名:「写真分離派II 写真の非倫理」
デザイン:秋山伸/edition.nord
発行年:2017年2月
出版社:edition.nord
仕様:B5/224ページ/網代綴じ
言語:日本語
部数:初版950部
価格:税込2,700円

書籍名:「写真分離派II 写真の非倫理」特装版
デザイン:秋山伸/edition.nord
発行年:2017年2月
出版社:edition.nord
仕様:B4以内変形
言語:日本語
部数:限定50部
価格:税込4,8600円

【展覧会情報】
「写真分離派 写真の非倫理-距離と視角」
会場:NADiff Gallery
住所:東京都渋谷区恵比寿1-18-4NADiff A/P/A/R/T 店内
会期:2017年2月9日~3月26日
時間:12:00~20:00
休廊日:月曜(祝日の際は翌日)
NADiff
  • 『写真分離派II 写真の非倫理』
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