写真家トーマス・ルフが東京に続き金沢へ。東京展でも未発表の新作を含む約160点を公開

2016.11.23

現代の写真表現をリードしてきた写真家のトーマス・ルフによる日本初の格的な回顧展となる「トーマス・ルフ展」が東京に続き、12月10日から17年3月12日まで石川県の金沢21世紀美術館にて開催される。

トーマス・ルフは、デュッセルドルフ芸術アカデミーで、アンドレアス・グルスキーやトーマス・シュトゥルートらとともにベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻に学んだ「ベッヒャー派」の写真家。初期に発表した高さ約2mの巨大なポートレート作品で注目され、それ以降は建築、都市風景、ヌード、天体など様々なテーマの作品を展開してきた。

同展では、トーマス・ルフの初期作品から初公開の最新作までを紹介する。ラインアップは、初期作品の「Interieurs」や、自身の評価を高めた「Portrats」、モダニズム建築を代表するドイツ出身の建築家、ルードヴィッヒ・ミース・ファン・デル・ローエによる建築作品を撮影したシリーズ「l.m.v.d.r」など。NASAの宇宙探査船が撮影した土星や火星などの画像を素材にした「cassini」や「ma.r.s.」、様々な数式がつくる線形を3Dプログラムによって再現し、コンピューター上の3次元空間で再構成した「zycles」も展示される。

さらに、カメラを用いず感光紙上に物体を置いて直接露光し、その影や透過する光をかたちとして定着させる「フォトグラム」技法を使用した「photograms」や、日本の漫画アニメなどから取り込んだ画像に原形がわからなくなるまでデジタル加工を繰り返した「Substrate」などの作品も出展。インターネット時代の視覚・情報空間を問う「nudes」や、デジタル画像の解体を主題とした「jpeg」、新作の「press++」シリーズなど主要な18シリーズ約160点が展開される。

また、12月10日の14時から16時までは、トーマス・ルフ本人を招いてアーティストトークを開催する予定だ。

展覧会情報】
「トーマス・ルフ展」
会場:金沢21世紀美術館
住所:石川県金沢市広坂1-2-1
会期:12月10日~17年3月12日
時間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)
料金:一般1,000円、大学生800円、小中高生400円、65歳以上800円
休館日:月曜日(17年1月2日、1月9日は開場)、12月29日~1月1日、1月10日
HEW
  • 《press++11.07》2016
  • 《Portrat (R.Muller)》, 1986
  • 《cassini 10》2009
  • 《jpeg ny01》2004
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