コムデギャルソンとコラボしたニコラ・ビュフが原美で初個展

2014.03.26

新進気鋭のフランス作家、ニコラ・ビュフの個展「ニコラ ビュフ:ポリフィーロの夢」が、4月19日から6月29日まで原美術館にて開催される。ニコラが美術館で個展を開催するのは初。

展では、15世紀末ヨーロッパの古典文学「ヒュプネロトマキア ポリフィリ(Hypnerotomachia Poliphili)」へのオマージュをベースに、日本のアニメ漫画などの影響が加味された独特な表現世界を展開。主人公の少年ポリフィーロが、冒険の途中で遭遇するオオカミ、鏡、ユニコーン、甲冑、瞑想空間などを表現した空間をたどり、ファンタジーの世界を体験する物語仕立ての展覧会となる。

会場は、壁画と立体作品を組み合わせた大型インスタレーションで構成。更に、AR(拡張現実)を用いたインスタレーションでは、鑑賞者が仮想空間で甲冑を纏い、自身が展示作品の一部になることが可能。屋外の大型作品もあり、美術館自体がファンタジーの世界となる。

ニコラ ビュフは、2012年にパリのシャトレ座で上演されたオペラ「オルランド パラディーノ(騎士ロラン)」の総合的なアートディレクションを手掛ける。ヨーロッパの伝統的な美意識と日本やアメリカ由来のサブカルチャーとを見事に融合させた仕事が高く評価され、評論家協会から同年の演劇・音楽・ダンス部門でのビジュアルデザイン最優秀賞を受賞。「コム デ ギャルソン・シャツCOMME des GARCONS SHIRT)」14-15AWコレクションイラストを提供している。


イベント情報】
ニコラ ビュフ:ポリフィーロの夢(Nicolas Buffe, The Dream of Polifilo)
場所:原美術館
住所:東京品川区北品川4-7-25
会期:4月19日から6月29日
時間:11:00から17:00(水曜日は20:00まで)
休館日:月曜日(5月5日は開館)、5月7日
入場料:一般1,100円、大高生700円、小中生 500円/原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料/20名以上の団体は1人100円引き
高橋果内子
  • 本展インスタレーション完成予想図
  • 本展インスタレーションのための習作 2013 年
  • 本展インスタレーションのための習作 2013 年
  • フランス人作家、ニコラ ビュフ氏
  • 「ユニコーンの皮」 2010 年、オービュッソン国際タペストリー研究所のための織物プロジェクト
  • 「ノーマンズランドの門」 2009 年、旧フランス大使館「ノーマンズランド」展における展示風景
ページトップへ