【ルック】ヴァレンティノがパリで2024年春夏コレクションを発表

2023.10.03
メゾン ヴァレンティノは、10月1日(現地時間)、パリの国立高等美術学校エ コール・デ・ボザール (École Nationale Supérieure des Beaux-Arts) にて、2024年春夏コレクション ‘レコール (L’École)’ を発表しました。

Courtesy of Valentino

レコール (L’École)


身体は自由の象徴であり、女性の身体は解放を象徴します。クリエイティブ ディレクター、ピエールパオロ・ピッチョーリによる 2024 年春夏コレクション ‘レコール’ は、フェミニティとヒューマニティを称え、身体にスポットライトを当てます。イデオロギーの反映と、親密さ、個性の表現。結果としてそれらが伝える根的なフェミニズム。それは身体が社会的な期待、作用から独立するということ。自分自身の肌であるという心地よさ。

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挑発するのではなく、むしろ自然な状態として存在する裸。それはクリエーションの中心で解放を主張します。身体を覆うものとして生み出されたファッションは、ここでは、ヌードに対する認識を変えることを目的とした、衣服と女性の内なる部分との本質的なやりとりへと足を踏み入れます。セクシャリティの概念を排除し、決まり文句を破壊することで、コレクションはパーソナルな官能と、衣服と身体の重要な相互関係を探ります。

Courtesy of Valentino
肌そのものがファブリックに。スカートは短くなり、ダイナミックな動きを可能にするとともに、大胆なカットが身体をあらわにし、フォルムの再考を促します。ヴァレンティノが名付けた新しいテクニック、アルトリリエーヴォ(高浮き彫り)によってファブリックが一見縫い目のない立体へと彫り込まれます。それはバロック様式の葉や果実、、動物といった自然な形を生み出し、私たちの自然の姿である裸を際立たせます。このテクニックは、身体を中心に築かれた女性を称えるひとつの方法です。精巧でありながらもシンプルな装飾が構造を生み出し、そのシルエットはすべて、衣服を身に着けていると同時に裸でもある身体によって決定づけられます。グリザイユのプリントがフォルムに広がり、ファブリックは切り取られ、肌を露出させています。

Courtesy of Valentino
シンプルであるということ。身体と直接触れることによって際立つ T シャツやシャツ、ジーンズといったシンプルな衣服。テーラリングにはコットンポプリンが用いられ、質感と構造はフェミニンな曲線を反映してソフトになっています。そこには優しさと穏やかさ、思いやりが宿ります。シルクの T シャツはプレシャスな表情を称えます。イブニングガウンは長いシルエットにドレープがあしらわれ、精巧なエンブロイダリーが施されています。本質的で私的なダイナミックさの中で、リネンとシルクの生糸がそれらをまとう女性に対して質感を刺激します。

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アクセサリーはファッションと女性の関係を、そして女性の自由を強調します。シューズのヒールは低く、身体と連携して動きを促進します。ヴァレンティノ ガラヴァーニ ‘V ロゴ ムーン’ バッグはしなやかに体になじみ、楕円形の V があしらわれたチェーンが手首を包み、女性と衣服を一体化させます。バッグの素材にはしなやかでくつろいだダブルカーフが用いられています。よろこびを追求し、感覚を楽しむという官能。アーティスト、FKA ツイッグスとダンサーたちによる全身を使ったパフォーマンスが、’レコール’ コレクションのアティチュードと感情を際立たせます。音楽とダンスを組み合わせ、フィジカルな動きをクリエイティブな表現の中心に置き、常に体を使って表現する彼女のパフォーマンスが、身体とその身体的特徴、女性らしさを探り、称えます。

Courtesy of Valentino
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編集部
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