モノの本質を問う。東京現美で開催中菅木志雄展の解説書【NADiffオススメBOOK】

2015.02.12

各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「ナディッフ」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・清澄白河の支店、ナディッフ コンテンポラリィ(東京都江東区三好4-1-1 東京都現代美術館内)です。

■「Kishio Suga: Situated Latency 菅木志雄:置かれた潜在性」長谷川祐子、関直子(東京都現代美術館)、サイモン・グルーム(スコットランド国立近代美術館)

現在、東京都現代美術館で開催中の展覧会「菅木志雄:置かれた潜在性」の公式カタログを兼ねた作品集。

菅は1970年代前後の日本で、それまでのパフォーマンスを主流とした反芸術運動を問い直し、ほとんど手を加えない木や石、鉄などの物質を未加工のまま提示しすることで芸術の再創造を行おうとした「もの派」メンバーの1人。

イメージすることを徹底的に排除し時間を掛けて再考した認識概念により、差異や関係性を保ちながら質を露にする「もの」達は異様な存在感を放つ。インスタレーションを始めとするそれらの作品を公開した展覧会では、訪れた人へ強烈なリアリティーをもたらす。

本書は、菅のコンセプトが先鋭的に現れた70年代の作品を中心に紹介する図版ページと、1967年から2015年までの48年間に及ぶ活動歴を網羅したモノクロページほか、担当キュレーターによる菅論や、初公開となる制作ノートにおける解説など、じっくり読み解きたいテキストも所収されている。「もの派」に関する書物が少ない中重要な1冊となりそうだ。展示風景写真冊子付き。

なお、同展覧会は1月24日からスタートし、3月22日まで行われている。

書籍情報】
「Kishio Suga: Situated Latency 菅木志雄:置かれた潜在性」
著者:長谷川祐子、関直子(東京都現代美術館)、サイモン・グルーム(スコットランド国立近代美術館)
出版社:HeHe
言語:日本語、英語
ハードカバー/200ページ(カラー図版72ページ)/260 x 210 mm
発刊:2015年
価格:3,500円
NADiff
  • 「Kishio Suga: Situated Latency 菅木志雄:置かれた潜在性」長谷川祐子、関直子(東京都現代美術館)、サイモン・グルーム(スコットランド国立近代美術館)
  • 「Kishio Suga: Situated Latency 菅木志雄:置かれた潜在性」長谷川祐子、関直子(東京都現代美術館)、サイモン・グルーム(スコットランド国立近代美術館)
  • 「Kishio Suga: Situated Latency 菅木志雄:置かれた潜在性」長谷川祐子、関直子(東京都現代美術館)、サイモン・グルーム(スコットランド国立近代美術館)
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