表参道のジャイルで注目の韓国現代アーティスト、チェ・ジョンファの個展が開催

開催日:2019.11.09-2020.02.24
2019.10.17
表参道商業施設ジャイルGYRE)」3階のギャラリースペース「ジャイル・ギャラリー(GYRE GALLERY)」で、韓国を代表する注目の現代アーティスト、チェ・ジョンファの展覧会「チェ・ジョンファ個展 Blooming Matrix 花ひらく森」を、11月15日から2020年2月24日まで開催。


チェ・ジョンファは、ヴィジュアルアートグラフィックデザインインダストリアルデザインや建築といった、多様な分野で作品を生み出すアーティスト兼デザイナー。都市環境における調和と混沌に感銘をうけ、美術館のヒエラルキーを覆すかのように館外に自身の作品をインスタレーションする。彼の遊び心溢れる作品たちは、美術施設の特権環境や狂乱した消費者世界に疑問符を投げ掛ける。

以前には、廃棄された1,000個のドアから成る、10階建てのインスタレーションを作ってみせた。また、ソウルオリンピックスタジアムを、200万個ものゴミくずからできた花冠で飾り、建物の表面をきらめく宝石のように変換させた。その他の作品では、人工性と永続性をプラスチック品や花を用いたアイディアで追究している。自らの作品を分類することに非を唱え、見る者の自由な発想に委ねる姿勢を示し、彼のモットーには「あなたの心がわたしのアートです」と記されている。


チェの世界観は、「生生活活(せいせいかつかつ)」という言葉に集約される。それは、一見無味乾燥な私たちの生活や暮らしのいたるところに、すでに躍動感と生命力が満ち溢れているいうメッセージである。世界のありとあらゆるガラクタを収集し、組み換え、再配置する行為は、干からびた世界という土壌を掘り起こし、種をまく儀式のようでもある。やがてその根は大地に広がり、幹や枝は空に向かい、花が咲いて実を結び、木となりそして森となる。人工のものたちで奥深き自然の道理を表現するチェの創作=錬金術とはすなわち、生命として躍動する花であり、森なのである。

空間と作品が重なり合うことで雷のように光り、螺旋のようにねじれ、躍動的な変転と生成によって更生し、有限無限、千差万別の動きを創るチェの作品は、今回の展示会場であるジャイルの意味や場所性とも相通じる。ジャイルは、“GYRE=渦、回転”という名のとおり、この“渦”から“世の中で起きていることを意識しながら暮らす”という意味をこめたコンセプト“SHOP & THINK”という哲学を掲げている。

アートと文化のほぼ全域を網羅することから「マルチプル(複数の)チェ・ジョンファ」のニックネームがつけられ、人生のあらゆる側面で活動、常にアートとノンアート(アートでないもの)の境を行き来しているチェ。1990年代のコリアン・コンテンポラリーアートにおける象徴的アイコンであり、2000年代からその先でも、最も影響力を持つであろうアーティストの個展をお見逃しなく。


【展覧会情報】
チェ・ジョンファ個展 Blooming Matrix 花ひらく森
会期:11月15日〜2020年2月24日
会場:GYRE GALLERY
住所:東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 3F
時間:11:00~20:00
編集部
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