彫刻の森美術館のピカソ館が全面リニューアルオープン

開催日:2019.07.27-2021.03.31
2019.08.02
箱根彫刻の森美術館が、開館50周年を記念してピカソ館を全面リニューアルオープン。2021年3月頃まで、テーマ展示「ピカソの挑戦〜かたちの変貌〜」を開催している。

ピカソ館内観
©2019 - Succession Pablo Picasso - BCF(JAPAN)

ピカソ館は、20世紀を代表するスペイン芸術パブロ・ピカソの作品を専門に紹介するために、1984年に開館。以来、陶芸を中心とした319点のピカソ・コレクションを順次公開している。

開館から35年を経て、初めてのリニューアルとなる今回は内装と設備を一新。内装は床、壁、天井をすべて変え、自然豊かな箱根にあうようにナチュラルで明るいイメージに。また空調も新設し、風除室を設けて気密性を高めた。さらに、作品保護ケースには高透過ガラスを使用し、ガラスの存在を感じさせないよう配慮。照明は紫外線や熱を出さない最新型のLED照明を採用し、作品への影響を最小限にとどめている。

よりピカソを身近に感じられる展示空間を創るため、展示作品は技法毎に3つに分類。第1室は大型作品や油彩画、ジェマイユ専用エリア、ピカソの紹介映像、記録写真を展示。第2室にはセラミック、第3室には絵画の小品を年代順にし、金銀オブジェを展示し、ピカソ作品の多様性と変容性、万能な芸術家であったピカソの人物像を残された言葉とともに紹介する。

《猫のいる静物》10月23日−11月1日 油彩、キャンヴァス
©2019 - Succession Pablo Picasso - BCF(JAPAN)

7月27日から2021年3月頃まで開催するテーマ展示「ピカソの挑戦〜かたちの変貌〜」では、ピカソ作品103点、ピカソポートレート写真20点、パブロ・ガルガリョによるピカソの肖像1点の計124点を展示。

「ピカソの挑戦」と題した展示室1では、油絵具で描いた絵をもとにして、ジェマイユ(ステンドグラス)やタピスリー(織物)などの素材に変えることで新しい魅力を作り出すなど、様々に変化したピカソの画風を作品を通して紹介する。展示室2は「さて、またやってみよう!」がテーマ。65歳をすぎてから陶芸に興味を持ったピカソの、ユーモアと子供に帰ったような感性が満ちた皿や、花びん、壺などの作品を中心に展示。展示室3は「かたちの変貌」として、ピカソがブロンズや金、銀などの金属を使ってイメージをかたちにした作品を展示。1枚の原版に様々な修正を加えながらイメージを変形させていく過程そのものが重要であった版画作品も紹介する。

新しくなった展示室で、ピカソ・コレクションの数々を堪能してみては。

【施設情報】
彫刻の森美術館
住所:神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121
時間:9:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで)
入館料:大人1,600円、高大生1,200円、小中生800円

【展覧会情報】
ピカソの挑戦〜かたちの変貌〜
会期:7月27日~2021年3月(予定)
会場:彫刻の森美術館 ピカソ館
編集部
  • ピカソ館内観
  • 《猫のいる静物》10月23日−11月1日 油彩、キャンヴァス
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