ジュンヤ ワタナベ マン、年月を経てハイブリッドされる新しさ【2019-20秋冬メンズ】

2019.02.13
機能とモードと時間。一部でアスレジャー離れの声が聞こえ始めた今シーズンのミラノ、パリと続いたメンズファッションウィークで、コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(COMME des GARÇONS JUNYA WATANABE MAN)は、自らのブランドのステータスを明快に示した。



1月19日、パリで行われた2019-20年秋冬メンズコレクションは、同ブランドのアイデンティティーとも言えるミックスチャーを、「シルバー・スワッガー(Silver Swagger)」テーマとしたコレクションで発表した。シルバー世代とも言えるモデルたちをイギー・ポップ(Iggy Pop)、トム・ウェイツ(Tom Waits)などの音楽と共に登場させ、ユース、ストリート、アスレジャーなど、この数年続いたメンズのトレンドを、ジュンヤらしいリアルクローズに落とし込んだ世界観で提案した。

ジャケットはメンズファッションのヴィンテージを思わせるさまざまなアイテムのパーツから出来上がっている。例えば、袖は小紋とトライバルモチーフのジャカードニット。その小紋はよく見るとハート柄だ。グレーのウーステッドのストライプ地やチェック地の前身頃。裏地はナイロンやキルティング。背中はワーキングジャケット、ナイロンのキルティング、ハンティングジャケットなどアウトドアのアイテムモチーフからの引用。MA-1の袖や衿部分だけ洗い加工したグレンチェック。同ブランドの得意とするパッチワークの手法は今シーズン、柄だけではなく部品のパッチワークに及んだ。

サイズはジャストからタイト。洗いがかかり、経年加工が新たな価値感を産み出す。オーセンティックなルールを逸脱せず、スタイルは自由に。他に類のない顔を持つ男たちが楽しそうにランウェイを歩いた。




ターンブル & アッサー(Turnbull & Asser)をはじめ、リーバイス(Levi's)、カナダグース(CANADA GOODE)、ニューバランス(New Balance)など、今シーズンもコラボレーションは充実している。


Text by Tatsuya Noda
編集部
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