フィンランドのセラミックアーティスト、ルート・ブリュックのビジュアルブックが刊行

開催日:2018.12.21-2019.01.19
2018.12.18
知られざるフィンランドを代表するセラミック・アーティスト、ルート・ブリュック(Rut Bryk)を紹介するビジュアルブック『はじめまして、ルート・ブリュック』が発売され、出版記念の「はじめまして、ルート・ブリュック」展が乃木坂のBooks and Modern + Blue Sheep Galleryにて、12月21日から2019年1月19日まで開催される。


ルート・ブリュックは、1942年からアラビア製陶所の美術部門に所属。愛らしい陶板から公共建築の大型壁画まで、約50年にわたり多彩な作品を生み出した。来年4月、東京ステーションギャラリーで、日初の大規模展が巡回をスタートするのに先駆けて刊行される『はじめまして、ルート・ブリュック』(ブルーシープ刊)は、ブリュックの代表作やフィンランドのラップランド地方を撮りおろした写真をふんだんに収めたビジュアルブック。

本書は、蝶、鳥、夢、色、形、空間など、ブリュックを読み解く9つのエッセンスで章立てを構成。知られざるアーティストの多層的で豊かな魅力を、日本を代表するクリエイターたちの言葉から紡ぎ、美しい色と情をたたえた作品世界へと誘う。ムーミンマリメッコのカラフルでかわいらしい世界とは一味違うフィンランドに触れる1冊となっている。


ブリュックについて「たとえるなら、詩を、建築的に、絵画にした人」と語るミナ ペルホネン(minä perhonen)デザイナー皆川明、「その色は、たぐいまれなる品格を現している」と語る染色家・志村ふくみなど、日本を代表するクリエイターの言葉を手掛かりに、美しい色と詩情をたたえた作品世界へ誘う一冊。

東京・乃木坂のBooks and Modern + Blue Sheep Galleryにて行われる、12月21日から2019年1月19日まで開催する出版記念「はじめまして、ルート・ブリュック」展は、アートディレクター・写真家の前田景がフィンランドで撮り下ろしたブリュックの作品やラップランドの風景写真を展示。ブリュックのセラミック作品も4点特別展示する。
またはがきやポスター文具などルート・ブリュック関連製品も販売。

2019年4月からは、巡回展「ルート・ブリュック展 蝶の軌跡」が開催。アート、デザイン、空間をまたぐ越境的な仕事を日本で初めて紹介する展覧会となる本展では、代表作約180点を通じて、日本ではまだ知られざる巨匠によるクリエイティブの越境性とピュアなものづくりのありようを展観する。
2019年4月27日から6月16日まで東京ステーションギャラリー、2019年9月7日から10月20日まで伊丹市立美術館・伊丹市立工芸センター、2020年4月25日から7月5日まで岐阜県現代陶芸美術館ほか、全国計5会場での開催を予定している。

【書籍情報】
『はじめまして、ルート・ブリュック』
出版社:ブルーシープ
208ページ/A5判変型/コデックス装
ブックデザイン:前田景
発刊:12月14日
価格:2,000円

【展覧会情報】
出版記念「はじめまして、ルート・ブリュック」展
会期:12月21日〜2019年1月19日
会場:Books and Modern + Blue Sheep Gallery
住所:東京都港区赤坂9-5-26 パレ乃木坂201
時間:12:00〜19:00
休館日:日曜・月曜、年末年始(12月28日〜2019年1月7日)
編集部
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