パンクロッカーのヘアだけを追い続けた、エド・テンプルトンのモヒカン集【ShelfオススメBOOK】

2018.08.18
各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京渋谷神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。



■『Hairdos Of Defiance』Ed Templeton

写真家、スケーターとして活躍するエド・テンプルトンが、ディズニーランドからデトロイト、スポケーンからスコットランドまでアメリカヨーロッパで20年間にわたって撮ったパンクロック・ヘアのポートレートを収めた一冊。テンプルトンによるエッセイ「On Mohawks(モヒカンについて)」も収録。2018年春には、ロサンゼルスのアートギャラリー、ロバーツ・プロジェクツ(Roberts Projects)にて展覧会も開催された。

若い女の子の頭の上で危なっかしそうにバランスをとりながら爆発するスパイク状の蛍光ピンクのヘア、エジプトの女神形に黒く塗られた目、金属の棘で飾られた黒革の首輪が絞められた細い首、破れたTシャツがあらわにする胸。それは1977年にロンドンのキングスロードを歩いていた家族に、1954年探検家がポーニーインディアンに遭遇したときと同じように、何かエキゾチックで奇妙なものを見るような衝撃的な影響を与えた。 パンクの髪型をすることは、礼儀正しい社会の目に唾を吐き、流行のファッショントレンドから離れて反抗する方法だった。 それは不服従の象徴であり反抗の髪型だった。そうでなくなるまでは。(エド・テンプルトン「On Mohawks」より)





【書籍情報】
『Hairdos Of Defiance』
写真:Ed Templeton
出版社:Dead Beat Club
言語:英語
ハードカバー/68ページ/ 230×170mm
発刊:2018年
価格:3,800円(為替により変動)
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編集部
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