森山大道、ホンマタカシ、畠山直哉らが様々な視点から“東京”の街を切り取った写真展

2016.11.16

東京都写真美術館が11月22日から17年1月29日まで、“東京”をテーマに収蔵品で構成するコレクション展「TOPコレクション 東京・TOKYO」を開催する。

毎年違ったテーマを立ててコレクションを開催している東京都写真美術館リニューアルオープン後初めてのコレクション展は、誰もがその言葉から様々なイメージを思い浮かべることができる都市“東京”をテーマに開催する。人それぞれのイメージがあり、一つのイメージには集約できない不思議な街であり、多くの写真家たちのインスピレーションの源にもなってきた東京。同展では、「東京を表現、記録した国内外の写真作品を収集する」という、同館の収集方針の一つのもとに集められた作品の中から、戦後から現代の作品を中心に紹介する。

展示は、様々な視点で切り取った作品から浮かび上がる東京の姿を紹介する「街角で」、華やかさの裏側のディープでよりリアルな現実を捉えた「裏路地で」、皇居をはじめとする東京の庭園や公園などを写した「東京エアポケット」、人のいない東京や他人の家の中などを見ることができる「見えないものを覗き見る」、行政上の区分とは異なる境界線を捉えた東京に焦点を当てた「境界線の拡大、郊外、サバービア」、どこの街にもあるようなふとした東京の風景たちの「どこでもない風景」、撮影に人工的な仕掛けを加えるなど東京と戯れて撮影したような写真を捉える「多層的都市・東京と戯れる」にそれぞれ分けて構成される。

出品作家は、石元泰博、 林忠彦、山内道雄、荒木経惟森山大道、朝海陽子、伊奈英次、宮隆司、小林のりお、ホンマタカシ、代、奈良原一高、畠山直哉、林ナツミ、本城直季など。

関連イベントとして、出品作品に写っているものについて参加者全員で対話しながら鑑賞した後に簡単な暗室での制作を行う「対話による鑑賞プログラム」や、担当学芸員によるギャラリートークが予定されている。また、将来性のある作家を発掘し、新しい創作活動の場となるよう毎年異なるテーマを決めて開催している「東京・TOKYO 日本の新進作家vol.13」展も同時開催される。

展覧会情報】
「総合開館20周年記念 TOPコレクション 東京・TOKYO」
会場:東京都写真美術館3階展示室
住所:東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス
会期: 11月22日~17年1月29日
時間:10:00~18:00(木・金曜日は20:00まで)
※ただし17年1月2日(月・振休)、 3日(火)は11:00~18:00
入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日、12月29日~17年1月1日
HEW
  • 本城直季《東京タワー 東京 日本 2005》〈Small Planet〉より 2005年 発色現像方式印画
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