D&DEPARTMENTが埼玉に初オープン! 最小規模となる約2坪の屋上テラスショップ

2018.07.04
息の長いその土地らしいデザイン=“ロングライフデザイン”を発掘し、紹介する「ディアンドデパートメントプロジェクト(D&DEPARTMENT PROJECT)」は、“食を通じた街づくり”を目指し、熊谷市内にさまざまな形態の飲食店を展開する「パブリックダイナー(PUBLIC DINER)」をパートナーに、ディアンドデパートメントの埼玉店「ディアンドデパートメント サイタマ バイ パブリックダイナー(D&DEPARTMENT SAITAMA by PUBLIC DINER)」を6月25日オープンした。


ディアンドデパートメントは、デザイナー、ナガオカケンメイが主宰するプロジェクトで、2000年に東京奥沢に1号店をオープン。リアルな売場を持ちながら、その土地に根ざしたデザイン活動を広めるべく47都道府県に1箇所づつ、現地のパートナーとともに拠点をつくる計画を開始。国内10店舗目となる埼玉店は、都内以外の関東で初めての出店となる。

これまで専業店舗を設け地方店を展開してきたが、小売業でない既存店舗の一角を利用する運営形態は新たな試み。洋食・喫茶パブリックダイナーの2階屋上テラスにオープンした同店の店舗面積は、最小規模となる約2坪。ここを拠点に、埼玉の工芸品や食品、ロングセラーの生活道具などの発掘と紹介をするとともに、それらが作られる技術や、その土地の風土と文化などを伝え、学ぶ活動を展開する。


始まりは、2017年3月に発行した、デザインの視点で埼玉県らしさや個性を見直すトラベルガイドブック『d design travel 埼玉』の中で、埼玉のキーマンとして、パブリックダイナーの加賀崎勝弘を紹介したこと。この出会いを機に、熊谷市内で次の活動へと繋がり、同年の10月より、一般財団法人熊谷市観光協会のもと、公募によって集まった市民ライター24名が、『d design travel』編集部のディレクションを受けながら、デザインの視点で熊谷市の魅力を改めて見直す観光冊子『d design travel WORKSHOP KUMAGAYA』を制作するプロジェクトが発足。これらを通じて、埼玉らしさを発信する常設の活動拠点をつくるため、パブリックダイナーをパートナーに、同店をオープンする運びとなった。


店頭には、埼玉のロングライフデザインとして、秩父市「TAP&SAP」の秘蜜、さいたま市 「茶 岡野園」の狭山茶、久喜市「つむぎや」のパンケーキ粉、草加市「いけだ屋」、「草加煎餅丸草一福」、「山香煎餅舗」と八潮市「加賀屋米菓」の草加せんべい、熊谷市「たねに」の五家宝、「ニシダ飴」のしょうが飴、羽生市「小島屋」の藍染生地、坂戸市「アトリエ路線脇」の和紙作家・森田千晶の作品やポストカード、川口市「ホーケン」のHONEYXソープなどが並ぶ。

さらに、埼玉のロングライフデザインとディアンドデパートメントのコラボレーション商品として、浅草の三社祭で神輿の担ぎ手がかぶる帽子をもとに春日部市「田中帽子店」が制作した、小さなポンポンが特徴の麦わら帽子や、羽生市「武州中島紺屋」が藍染めしたオリジナルのストールやTシャツも登場。加えて、ディアンドデパートメントオリジナル商品の箱、re-school PHOTO FRAME、d art frame、Sampling Furniture Container サンボックス、FROM LIFESTOCKシリーズ(BAG、PC SLEEVE)、埼玉店ネーム入りラゲージタグを取り揃える。

【店舗情報】
D&DEPARTMENT SAITAMA by PUBLIC DINER
住所:埼玉県熊谷市肥塚4-29 PUBLIC DINER 屋上テラス
時間:11:00~17:00
定休日:水曜日
編集部
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