息を飲むほど美しい、色紙のサンゴ礁。仏アーティストによるペーパーアート「コーラリウム」

2018.06.30

眩しいほどの色使いが特徴的なサンゴの群れを表現した作品「コーラリウム(CORALIUM)」。横2メートル・縦1メートルの大きな木箱を埋め尽くすように詰められたサンゴたちは、全てハンドメイドの紙製だ。

制作者であるムリー・イポリテ(Mlle Hipolyte)はフランスで活動するアーティスト。紙を用いて立体的な作品を作り出すことを主な手法とし、今までにも数々の作品で人々を驚かせてきた。コーラリウムは彼女のパーソナルなプロジェクトで、いつか実現させたいと長い間思い望んでいたものだそうだ。イポリテは近年自身の生き方について改めて考え直したといい、地球環境に対する意識に変化が起きた。地球上で起きている環境問題について考えることが多くなり、それらの問題をテーマにした作品を手がける重要さに気がついたのだという。そこで環境問題により危機にさらされている海中のサンゴ礁を色紙で立体的に再現してみようと試みた。

制作するにあたり、サンゴについて膨大な量の調査を行なった。サンゴの生態、形状、色など細かく調べ上げて、作品を作る行程で出来るだけ正確にその調査結果を再現できるよう心がけたという。その熱心さと、色紙を曲げ、切り、丸め、ひねるなどの多彩なテクニックを駆使した結果、海の中で悠悠と揺らぐ美しいサンゴの風景を見事に表現することができた。




サンゴ礁のように美しい自然は、とてつもなく長い時間をかけ現在の姿になっているが、それらは破壊しようと思えば一瞬でなくなってしまう。プロジェクトの制作中、そんな自然の複雑さと脆弱さに気付けたとイポリテは語っている。また、紙という素材にもその二つの要素を感じることができる点もこのプロジェクトの興味深い点だそうだ。彼女がこの作品を通して気付けたように、観客にも周りにある自然の大切さと脆さにしっかり目を向けて欲しいとイポリテは願っている。


記事は (引用元: http://www.hipolyte.com/)に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
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