リアル過ぎる金魚で注目される深堀隆介の個展、初期から最新作まで約200点を展示

開催日:2018.07.07-09.02
2018.05.21
神奈川県の平塚市美術館では、絵画でありながら立体的な躍動感にあふれた金魚を描く深堀隆介の個展「金魚絵師 深堀隆介展 平成しんちう屋」を、7月7日から9月2日まで開催。


透明樹脂にアクリル絵具で金魚を描く若手現代美術家・深堀隆介の、公立美術館初の格的な個展。初期作品から最新作インスタレーション「平成しんちう屋」まで約200点を紹介する。

金魚の持つ神秘性に魅了され、創作を続ける深堀は、透明樹脂にアクリル絵具で金魚を描くという独自の斬新な手法で注目を集める若手の現代美術家。1995年愛知県立芸術大学を卒業し、名古屋のディスプレイ会社にデザイナーとして勤務するも、1999年に退職、本格的に創作活動を開始し、絵画と立体を並行してさまざまな作品を制作する。しかし、次第に自分が何をすべきかを悩み、自信を失いかけていた頃、金魚を描くきっかけとなった転機が訪れる。それは7年間放置していた水槽で生き続ける金魚の存在に気づき、その美しさに制作意欲をかきたれられたこと。金魚に救われたというこの出来事を「金魚救い」と呼び、その後、金魚に自分を重ね、表現を追究してきた。

《金魚酒 夕舟》2016年 個人蔵
極めて独創的な深堀の技法は、の中に樹脂を流し込み、その表面にアクリル絵具で金魚を少しずつ部分的に描いていき、さらにその上から樹脂を重ねる。その作業を繰り返すことにより、絵が重なり合い、まるで生きているかのような金魚が表現され、圧倒的な立体感をもって観るものに迫る。その生き生きとしたリアリティは平面である絵画作品と立体作品の境界に揺さぶりをかける革命的絵画といえる。こうした一連の金魚作品によって、今や国内はもとより世界的に高い評価を受けている。また、近年ではライブペインティングインスタレーションにも力を入れ、ますます表現の幅を広げている。

《蒼月》2016年 個人蔵
本展では、初期の立体作品から初公開となる新作インスタレーション「平成しんちう屋」を含む約200点により、深堀隆介の世界を紹介する本格的な個展。7月7日の14時からは作家によるライブペインティングが行われる。また、7月29日の14時からは、新作「平成しんちう屋」内での公開制作を行い、作家が作品を制作する過程を見ることができる。

制作風景
7月21日には、10時から事前申し込みで誰でも参加できる作家によるワークショップ「金魚水墨館-金魚を描いて泳がせよう !」、14時から先着150名を対象にした講演会を開催。8月11日には、10時から事前申し込みの小・中学生の親子を対象にした作家によるワークショップ「ジェルキャンドルに金魚を泳がせよう !」、14時から作家が一緒に展示室をまわって作品の解説を行う作品解説ツアーを実施。関連イベントの事前申し込みや詳細は、ホームページ(http://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/)にて。

絵画でありながら立体的な躍動感にあふれ、不思議な美しさを湛えた深堀金魚の世界を存分に楽しんで。

【展覧会情報】
金魚絵師 深堀隆介展 平成しんちう屋
会期:7月7日~9月2日
会場:平塚市美術館
住所:神奈川県平塚市西八幡1-3-3
時間:9:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月曜日(ただし7月16日は開館)、7月17日
料金:一般900円(720円)、高大生 500円(400円)、中学生以下無料
※()内は20名以上の団体料金、毎週土曜日の高校生は無料、65歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金、親子割引(中学生以下の子とその親・祖父母)有
編集部
  • 《平成しんちう屋》制作風景
  • 《金魚酒 伽琳》2016年 個人蔵
  • 《白澄-空密》2014年 個人蔵
  • 《金魚酒 夕舟》2016年 個人蔵
  • 《須磨》2016年 個人蔵
  • 《蒼月》2016年 個人蔵
  • 《金魚酒 弥月舟》2018年 個人蔵
  • 制作風景
  • 制作風景
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