アクネ ストゥディオズ、ルックで示すキャラクターの個性【2018-19秋冬ウィメンズ】

2018.01.26

ジョニー・ヨハンソン(Jonny Johansson)によるアクネ ストゥディオズAcne Studios)が1月24日、パリのサン・マルタン運河沿いにある税関内の船置き場を会場に2018-19年秋冬ウィメンズコレクションショーを開催した。今シーズンより、レディ・トゥ・ウエアのコレクション期間からクチュール期間中(2018年春夏パリオートクチュールコレクションウィーク)に移行しての発表となる。

前シーズンはジョニー・ヨハンソンの友人、特にファッションとは関わりの無い人々からインスパイアされたものだったが、今季は街から離れたところで暮らすクリエイティブな人々から影響を受けたという。

的なスタイリングアウトドアを意識したレイヤードで、暖かそうな装いが中心。70年代レトロなフローラルモチーフのドレスパンツはロマンティックで、トレンチやガウンジャケット、バイカージャケットなどは一見オーソドックス。しかしフローラルドレスは、プリーツの一本一本がローエッジになっていたり、コートの裾がフリンジになっていたり、極端にオーバーサイズだったりと、どこかにアクネ ストゥディオズらしいボリュームの変更とひねりが加えられている。

それはハンド風ニットのディテールやソックスプリントのストールにまで及び、通常ならば垢抜けなくなるアイテムを見事なまでに現在のモードに変換させている。今シーズンもジョニー・ヨハンソンのインテリジェンスに感服したのだった。
Tomoaki Shimizu
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