折り紙の域を超えたミクロの世界。Instagramにアップされる前代未聞の千羽鶴プロジェクト

2017.12.24


イギリス在住のアーティスト、クリスチャン・マリアンチュイク(Cristian Marianciuc)が日々折り鶴を1羽ずつInstagramにアップするプロジェクト、イカロス・ミッド・エアー(icarus.mid.air)が話題となっている。折り方は通常の折り鶴と違いはないが、その折り鶴に施すデコレーションのバリエーションの多さに驚くだろう。羽に炎のように紙を細かく切り抜いた装飾を載せたもの、物のを載せたもの、本体に建物の模型を載せたものまでクリスチャンの想像力の豊かさを感じることができるコレクションだ。



2015年の元旦からスタートしたこのプロジェクトは、折り鶴をキャンバス代わりに用いて日々の日記のようなものを付けるために開始された。当初は100日連続で制作を行い100羽で完結の予定だった。しかし続けていくうちにクリスチャンはこのプロジェクトが自身にとって非常に重要なものであると理解してきたのだという。100日続けようと思っていたプロジェクトは気付けば365日続き、またその後も続いた。そのころ彼はこのまま千羽鶴を作り上げてみようという目標が出来たといい、その制作は止まることはなかった。そして今年の9月27日、遂にそのゴールへたどり着いた。広島原爆の被爆者であり、千羽鶴の話で知られる佐々木禎子と自身の親族(佐々木禎子と同じ白血病で亡くなってしまった)からインスピレーションを受けた部分もあるというこの壮大なプロジェクトは、一旦完結のようだがクリスチャンにはまだまだ夢があると語ってくれた。彼は作品たちにそれぞれストーリーを添えたフォトブックの制作、そしていつか日本を訪れ原爆の子の像と折り紙ミュージアムを見たいという夢を叶えたいという。

オフィシャルのInstagramとFacebookページではずらりと並ぶコレクションを見ることができる。


※本記事は (引用元: https://www.instagram.com/icarus.mid.air/https://www.etsy.com/shop/IcarusMidAir)に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
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