エミール・ガレ生誕170周年を記念し六本木で展覧会開催、国内未発表作品も公開

2016.06.13

「オルセー美術館特別協力 生誕170周年 エミール・ガレ」展が、6月29日から8月28日まで、東京六本木のサントリー美術館で開催される。

19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパ都市部を中心に沸き起こった装飾様式「アールヌーヴォー」。絵画彫刻建築に限らず、生活の隅々にまで良質な芸術性を求めた同様式は、幅広いジャンルの美術工芸品を発展させた。こうした中、フランス東部ロレーヌの古都ナンシーで、ガラス陶器家具の3分野において独自の表現世界を展開したのがエミール・ガレだ。

ガレの創造性を5つの柱から捉え直す展では、ロレーヌ十字やナンシーの紋章アザミなどを確固たる意思をもって意匠に施したガレの祖国に根付いた美意識をはじめ、中国日本などの異国の美術品からの影響、また、植物や昆虫のモチーフを作品に多用したガレの植物学や生物学への深い造詣、そして、シャルル・ ボードレールやヴィクトル・ユーゴーなど、同時代の文学者が残した印象的な一節を作品に刻み込み、的で幻想的な造形に、さらに美しい旋律を与えたガレの創造性を探究する。

会場では、サントリー美術館のガレ・コレクションから選りすぐりのおよそ100件に加え、国内の未発表作品約20件を公開。また、オルセー美術館の特別協力により、日本初出品となるガラスや、ガレの鋭い洞察力と製作過程を示す重要なデッサン類、約40件も展示される。

イベント情報】
「オルセー美術館特別協力 生誕170周年 エミール・ガレ」展
会場:サントリー美術館
住所:東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
会期:6月29日から年8月28日
時間:10:00~18:00(金・土、および7月17日、8月10日は20時まで開館、いずれも入館は閉館の30分前まで)
※shop×cafeは会期中無休
料金:一般1,300円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料
休館日:火曜日(8月16日は開館)
中村陽介
  • 脚付杯「蜻蛉」エミール・ガレ1903-04年サントリー美術館
  • 花器「フランス菊」エミール・ガレ1881-85年頃サントリー美術館(野依利之氏寄贈)
  • 意匠「花器〈フランス菊〉」エミール・ガレ1881年オルセー美術館
  • 模玉花器エミール・ガレ1889年ダルビッシュ ギャラリー コレクション
  • 飾棚「森」エミール・ガレ1900年頃サントリー美術館
  • 意匠「昼顔形花器〈蛾〉」エミール・ガレ1899年オルセー美術館
  • 昼顔形花器「蛾」エミール・ガレ1900年サントリー美術館
  • 栓付瓶「神秘の葡萄」エミール・ガレ1892年オルセー美術館
  • 習作「蜻蛉」ルイ・エストー1903年以降オルセー美術館
  • 習作「葡萄の蔓」エミール・ガレ 1885-1920年 オルセー美術館
  • 花器「アイリス」エミール・ガレ 1900年頃サントリー美術館(菊地コレクション)
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