生まれる前の時代を自分なりに解釈すれば新しいものになる【15-16AWロンドンメンズ1日目1/2】

2015.01.15

1月9日から12日まで4日間に渡ってロンドンメンズコレクションが開催され、各ブランドが15-16AWコレクションを発表した。

ショータイトルが「ボンベイ・シティ・ローラーズ」でインビテーションはチェック柄と来れば、70年代のポップとサイケデリックの融合をすぐに思いつく。そういう意味では、今シーズンの「トップマンデザイン(TOPMAN DESIGN)」は直球勝負だ。ランウエイ奥のスクリーンにカラフルなマンダラのようなパターンが映し出される中、シアリングをパッチワークしたコート、太ももはぴったりフィットして膝下からフレアになるパンツ、オリエンタルなフローラル柄のシャツ、フリンジ付きのスエードジャケットデニムのオールインワンといったアイテムが次々に登場した。どれを取っても、70年代の香りがぷんぷんしてくるものばかりだ。しかし、これらのどれもが、「物」の70年代アイテムとはどこか違っている。スエードジャケットはいやにオーバーサイズだし、シャツの色使いはサイケデリックと言うにはやや大人しい。フレアパンツは靴下がのぞくほど短い丈に仕上がっている。本家のほうのローラーズを象徴するデニムの折り返しはやけに幅広で、チェックは使われていない。つまりこれは、70年代には生まれていなかった世代が70年代を新たに発見して作った別のものなのだ。ファッションはこうして、歴史(70年代は既に、40年前だ)をインスピレーションにしつつ進化していくのかもしれない。

フレアの短めパンツは、「アレックス・ムリンズ(Alex Mullins)」のコレクションでもキーアイテムとなっていた。ただしこちらは、ハイウエストで太ももあたりもたっぷりしたワイドレッグだ。デニムやベルベット(これもまた70年代的な素材ではある)のパンツに合わせるのは、ワークウエア風のジャケット。全身を同素材でコーディネートしていることで、レトロな雰囲気を強めている。

レトロっぽいポスターグラフィックからアルファベットを取ってきて、プリントのモチーフとしたのは「キット・ニール(KIT NEALE)」。初めてのランウエイ形式でのコレクションとなった今シーズンは、これまでのある種マンガ的なイラストのプリントから、よりグラフィックに変化している。ヘビや牛のモチーフが乗るニット、もこもこした「ティディベアファー」のトップなどにも、アルファベットのブローチが踊る。
キット・ニール 15-16AWコレクション

ストリートマーケットや町の八百屋さんでもらうような大量生産品のレジ袋を帽子やコサージュ、キーチェーンの飾りにして、スポーツ風味のパンツやジャケットと合わせたのは「クリストファー・シャノン(Christopher Shannon)」。スキニーなボトムに袖がファスナーで取れるオーバーサイズのカジュアルジャケットやオーバーサイズのスクエアなニットを合わせ、コントラストを見せている。ほぼコルセットと言っていいような幅広のゴムベルトをあえてダウンジャケットに合わせてみたり、スウェットシャツの上にごく短いギャザースカートのようなコットンのベルトを乗せたりと、フェミニン風味と取れなくもない遊びも忘れていない。
クリストファー・シャノン 15-16AWコレクション
パースニップス・プレス
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