フェンディがボツワナ共和国の家具ブランド「マベオ」と協業し、唯一無二のコレクション『コンパ』を披露

2021.12.05
ピーター・マベオ(Peter Mabeo) Photo by Robin Hill ©
イタリアローマ(Rome)を代表するラグジュアリーブランド フェンディFENDI)は、ボツワナ(Botswana)共和国の家具およびアクセサリーブランド マベオ(Mabeo)と彼らの提携デザインスタジオに、彼らが現在行っている手工芸を元にした作品作りを依頼し、10点の作品から成るコレクション「コンパ(Kompa)」を制作いたしました。マベオは国内に点在する職人たちと意見交換するため、ボツワナ各地を回り、プロジェクトについて伝え、各地のさまざまな工芸品制作の技法やそれぞれの視点を結集させました。

マベオは、キム・ジョーンズKim Jones)とシルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)、そしてデルフィナ・デレトレズ・フェンディ(Delfina Delettrez Fendi)とのローマで行われたクリエイティブミーティングののち、明確な個性を持ちながらも、相互に関連する手法を用いた唯一無二のコレクション「コンパ」を完成させました。本コレクションの「コンパ」という名前は、マベオ最高齢の職人に由来し、「すでに完成された物」を意味します。プロジェクトの構想にあたって、ホリスティックなアプローチをするという意味を秘めているのです。コレクションの中には個々の職人が単独で手がけた作品がある一方、複数の職人がそれぞれの技法を持ち寄って作品の構造と機能性を実現させた作品もあります。

フェンディとマベオによる「コンパ」コレクションは、2021年12月5日までマイアミ(Miami)にて開催中の「デザインマイアミ 2021(Design Miami/ 2021)」にて披露いたします。

■ マベオについて
1997年、ボツワナ共和国のガボローネ(Gaborone)にピーター・マベオ(Peter Mabeo)によって創立されたマベオは多彩な視点、脈絡、立場から工芸を表現するデザインスタジオである。彼らは、地元の商業プロジェクトのための特注家具製作を10年続けたのち、2006年に世界に向けて作品を発表してからはデザイン界に一貫して関わり、イネス・ブレッサンド(Inès Bressand)、パティ・ジョンソン(Patty Johnson)、ガース・ロバーツ(Garth Roberts)、パトリシア・ウルキオラ(Patricia Urquiola)など著名なデザイナーたちと重要なコラボレーションを行い、数々の作品を生み出してきた。ブランドが目指すのは、アフリカの職人たちの工芸品を熟考された方法で世界に提供することと、特質を反映すること。つまり、本質的に簡素なフォルムと純粋な思考、自然素材の良心的な使用と取り扱い、男女における職人たちの献身、そして協力するデザイナーたちの感性と豊かなアフリカの美の遺産に対する敬意である。
https://www.mabeofurniture.com/
@mabeofurniture

■ 作品紹介
多機能な「ロモ スツール(Lomo Stool)」は、3つのパーツを2つの収納容、あるいは2つのスツールとして使用することができる一方、結合してサイドテーブルにすることもできます。マベオは、ボツワナに古くから伝わる陶芸の職人たちと自社の木工職人との協力により、2つの異なる素材の融合を実現させました。「コンパ」コレクションの多面的コラボレーションのさらなる実践として、「ロモ スツール」の内側には、ボツワナの砂漠地帯に住むアーティストたちがペイントを施しています。

マベオは、職人同士の物理的、および心理的距離の橋渡しを務めました。その過程には妥協や意見の食い違いとも言えることがありましたが、そのような葛藤さえも見事に活かし、こうして目に見える成果をあげるに至ったのです。

「ロモ スツール」Photo by Robin Hill ©
「マデュオ チェア」Photo by Robin Hill ©
本コレクションの2つの作品には、フェンディとのコラボレーションがさらに直接的な形で表現されています。そのひとつである「エフォ スツール(Efo Stool)」は、フェンディの「FF」ロゴの繰り返しが、粘土とパンガパンガ材という2種類の性質が異なる材料を融合し、材料と技法と制作プロセスにバランスをもたらしています。木材モジュールと粘土彫刻は互いにぴったりとフィットしつつ、それぞれの独立性を保っています。

2つ目の「マデュオ チェア(Maduo Chair)」は、フェンディ家4代目のジュエリー アーティスティック ディレクターデルフィナ・デレトレズ・フェンディがメゾンのためにデザインしたジュエリー「フェンディ オーロック(FENDI O’ Lock)」を直接的に反映しています。ジオメトリーと接合方法によってオリジナルの基本構造を踏襲し、工芸の技をさりげなく強調しつつ、椅子としての実用性も兼ね備えています。

これら3作品に加え、コレクションにはバスケット編みの引き出し付きキャビネット「チチラ キャビネット(Chichira Cabinet)」、粘土、およびパンガパンガ材で表現した「フォロ チェア(Foro Chair)」、さらにコレクション最大の作品「ガビガビ(Gabi-Gabi)」彫刻が含まれます。この彫刻は、亜鉛メッキされた手打ちの金属板と木製引き出しで構成され、「ガビンヤナ テーブルランプ(Gabinyana Table Lamp)」は、「ガビガビ」にならった独特の形をしていますが、はるかに小さく、またランプが組み込まれています。合板と堅い木材から手作りされた「シヤシート(Shiya Seat)」は、工業用熱成形への解決策となるものです。

「チチラ キャビネット」Photo by Robin Hill ©
「ガビンヤナ テーブルランプ」Photo by Robin Hill ©
「デザインマイアミ 2021」で披露される最後の作品は、フェンディのアイコニックな「ピーカブー(Peekaboo)」バッグをマベオが再解釈したもの。ユニークな「ピーカブー」を作成すべく、マベオは植物ベースの素材がほとんどない砂漠地帯の職人たちにアプローチしました。なめし加工、処理、縫いとじなどの伝統手法や、鋳金や手彫りの木材部品を使う職人と環境との率直な交わりが、敬意とバランスの取れた相互作用を表しています。

「コンパ」コレクションの発表とともに限定で刊行される書籍「コンパ(KOMPA)」には、コレクション実現のために行われた各地へのや、ミーティング、作業中のビジュアルが記録としての役割を果たし、10作品の図解とともに1冊に収められています。



企業プレスリリース詳細へ

本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES(https://prtimes.jp/)まで直接ご連絡ください。
PR TIMES
ページトップへ