90年代トレンドがカムバック!レトロなスタイルが堪能できる青春映画「ビルド・ア・ガール」に注目!

2021.11.12
ファッション音楽の90年代カルチャーのリバイバルが流行中!ファッションではウォッシュの効いたデニムやハイウェスト、スニーカースウェットなど 90年代に流行したアイテムをアップデートして着こなしたり、音楽ではレディー・ガガ始め人気アーティストがカセットテープで新曲を発売してます。

© Monumental Pictures, Tango Productions, LLC, Channel Four Television Corporation, 2019
加えて映画では、「mid90s ミッドナインティーズ」や 90年代に同時刻に起きた物語をオムニバスで描く「ナイト・オン・ザ・プラネット」の再上映など当時の空気やスタイルをリアルに感じさせてくれる作品が話題に。現在公開中の「ビルド・ア・ガール」はそんなブームを迎えている90年代のファッションやカルチャーが存分に堪能できる一。今回は本作を3つのポイントで、紹介しちゃいます!


ポイント①:色とりどりのスタイルがミックスされた登場人物のファッション

© Monumental Pictures, Tango Productions, LLC, Channel Four Television Corporation, 2019
物語の舞台はオアシス、ブラーがロックシーンに旋風を巻き起こし、ストリートにはグランジ、パンク、モードなど様々なファッションが混在した 1993年のイギリス。田舎育ちの高校生・ジョアンナが一念発起して髪を真っ赤に染め、ロンドンで文才と想像力を活かしクイーンなどの超有名バンドをこき下ろす辛口音楽ライターとして一世を風靡する!華々しいデビューを飾るためにまるで往年のマレーネ・ディートリッヒのようにメンズのトップハットとタキシードを着こなし、大都会ロンドンに乗り込むジョアンナ。メンズライクな着こなしからは、彼女の男性社会に切り込んでいく強さと当時の自由なUKファッションの多様性が伺える。更にトップハットにドレスを合わせる大胆な組み合わせや、白のレースにオーバーオールを合わせたクラシカルなスタイルまで、彼女の成長と相まって目まぐるしく変わりながらも、自由でキュートな着こなしには目が離せない!

© Monumental Pictures, Tango Productions, LLC, Channel Four Television Corporation, 2019
ジョアンナを優しく見守るロック・スターのジョン・カイトはニルヴァーナの登場で一気にブームとなったグランジスタイル。オーバーサイズでクタッとしたコート姿がロック・スターとしての色気と余裕を醸し出す。エマ・トンプソン演じるジョアンナの運命を左右する編集長アマンダは現代的なモードスタイルに真っ赤なリップが映える憧れのデキる女性のスタイル。(編集長がいるのは90年代に愛されたカルチャー誌「THE FACE」の編集部!)この冬サンプルコーデにしたいアイテムやスタイルのヒントが詰め込まれてます。

© Monumental Pictures, Tango Productions, LLC, Channel Four Television Corporation, 2019


ポイント②:90年代のヒップでグルーヴな世界観を完全再現

© Monumental Pictures, Tango Productions, LLC, Channel Four Television Corporation, 2019
ファッションだけではなく、世界観もレトロで可愛い!と話題の本作。「90年代イギリスの空気感を現代に再現させるため、通常の映画の1.3倍の量に匹敵するセットを創り上げた」とプロダクトデザイナーのアマンダ・マッカーサーは語る。ジョアンナがライターデビューする音楽雑誌「D&ME」の編集部をリアルに撮影するために、アマンダは90年代に活躍していたカメラマン・イアンに協力を仰いだ。彼は当時の売れっ子バンド、ニルヴァーナ、ハッピー・マンデーズなどを担当しており、劇中の編集部では当時実際に撮影された大物バンドの写真が使われている。

© Monumental Pictures, Tango Productions, LLC, Channel Four Television Corporation, 2019
さらにジョン・カイトのライブシーンはマドンナやプリンス、ブルーノ・マーズら数々の有名ミュージシャンがライブを開いてきた、ロンドンの名門ライブハウスKOKOで撮影が行なわれ、90年代の世界観を随所に感じられる事も魅力の一つだ。


ポイント③:主人公の背中を押す90年代のロックアンセム

© Monumental Pictures, Tango Productions, LLC, Channel Four Television Corporation, 2019
劇中に使用される90年代の楽曲も魅力の一つ。本作の原作者であり実際に音楽ジャーナリストとして活躍したキャトリン・モランが提供した7万曲を超えるプレイリストから選び抜かれている。「この映画のサウンドトラックは文字通り、ジョアンナが成長していく過程のサウンドトラックであり、彼女の、一人の少女が自分を作り上げるまでのストーリーでもあるのよ。」と監督のコーキー・ギェドロイツが語るように、少女の成長に合わせて鳴り響く色とりどりのナンバーに耳を奪われるはず!ジョアンナがライターとして初めて、訪れたライブハウスにはデビュー当時のマニック・ストリート・プリーチャーズが登場。「You Love Us」を歌う彼らの姿にジョアンナは一瞬でロックの虜に。ジョアンナが髪を真っ赤に染め、音楽ライター“ドリー・ワイルド”に華麗なる変貌を遂げるシーンでは、ビキニ・キルの「Rebel Girl」が未来に向かって突き進む彼女のファンファーレのように鳴り響く。その他、ハッピー・マンデーズ、プライマル・スクリーム、ジェフ・バックリー、プリテンダーズなどの名曲が散りばめられている。





いかがでしたでしょうか? 当時を知っている人も、知らない人もジョアンナの青春に共感し、楽しめる作品です。ファッション、世界観、音楽、五感のすべてで映画館の大きなスクリーンで堪能してください!


https://youtu.be/zg6zSWFDyLI
【映画情報】
「ビルド・ア・ガール」
新宿武蔵野館ほか全国ロードショー中
原作: キャトリン・モラン著「How to Build a Girl」
脚本 : キャトリン・モラン
監督 : コーキー・ギェドロイツ
製作 : アリソン・オーウェン「ウォルト・ディズニーの約束」「エリザベス」、デブラ・ヘイワード「レ・ミゼラブル」「ブリジット・ジョーンズの日記」シリーズ
出演 : ビーニー・フェルドスタイン、パディ・コンシダイン、サラ・ソルマーニ、アルフィー・アレン、フランク・ディレイン、クリス・オダウド、エマ・トンプソン
© Monumental Pictures, Tango Productions, LLC, Channel Four Television Corporation, 2019
配給 : ポニーキャニオン、フラッグ 提供 : フラッグ、ポニーキャニオン
原題 : 「How to Build a Girl」 2019年/イギリス/英語/105分/DCP/アメリカンビスタ/カラー/5.1ch/R-15
公式サイト:buildagirl.jp 公式TW/IG:@buildagirl_jp #ビルド・ア・ガール、#ビルドアガール
編集部
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