映画監督のジャン＝ピエール・ジュネ（Jean Pierre Jeunet）は1953年9月3日生まれ。フランス・ロアンヌ出身。

CMやビデオクリップなどを数多く手掛け、81年製作の『回転木馬』でフランスでも最も権威がある映画賞「セザール賞」の短編賞を受賞。89年には短編映画『僕の好きなこと、嫌いなこと』で再び同賞を受賞した。

91年にジュネは友人の映画監督マルク・キャロと共に、映画『デリカテッセン』を製作。核戦争後の世界をブラックユーモアたっぷりに描くと、この作品は同年のフランス映画における観客動員数3位を記録。セザール4部門を受賞し、フランスでも名の知れた映画監督となる。95年公開の『ロスト・チルドレン』も大ヒットすると、その活躍がハリウッドでも認められ渡米。人気シリーズの続編『エイリアン4』の監督を務めた。

97年の『エイリアン4』公開後、ジュネは帰国し、以降はフランスで映画を撮り続ける。その中で、フランス映画としては記録的なヒットを生み出したのが、01年公開の『アメリ』だった。この作品はセザール賞で監督賞を始めとする4部門を受賞。アカデミー賞でも複数の部門にノミネートされている。