TRUNK(HOTEL)が、初めて東京の外へ向かいます。
2027年9月17日、札幌・大通地区に「TRUNK(HOTEL) SAPPORO」が開業します。TRUNK(HOTEL) CAT STREET、TRUNK(HOUSE)、TRUNK(HOTEL) YOYOGI PARKに続く新拠点であり、これまで東京をベースに展開してきたTRUNKにとって、初の東京外への進出となります。札幌ダイビルの10階から18階に入り、客室は全107室。ブランド初のスパ「TRUNK(BATH HOUSE)」をはじめ、「鮨さいとう」、オールデーダイニング、ラウンジ&バー、プライベートスタジオ、チャペル、バンケットルームなどを備えます。
Courtesy of TRUNK(HOTEL)
今回の開業で興味深いのは、単にTRUNKのホテルが札幌にも誕生するということではありません。TRUNKがこれまで大切にしてきたのは、その土地の歴史や文化、人、自然、食、暮らしや価値観までを深く理解し、自分たちの視点で“編集”すること。その方法論を初めて東京の外へ持ち出したとき、札幌という街はどう見えるのか。そして、そこからどんな新しいホテルの形が生まれるのでしょうか。
2017年、神宮前に誕生したTRUNK(HOTEL) CAT STREET。2019年には神楽坂のTRUNK(HOUSE)、2023年には富ヶ谷のTRUNK(HOTEL) YOYOGI PARKが続きました。それぞれの場所に同じホテルを複製するのではなく、ロケーションごとに異なるコンセプトをつくる。その姿勢は、TRUNKのホテルづくりを特徴づけてきました。発表会では、札幌を選んだ理由について、「都市」と「自然」が近接すること、四季の変化が明確であること、そして北海道ならではの食やクラフト、手仕事が存在することが語られました。
Courtesy of TRUNK(HOTEL)
北海道というと、ニセコをはじめとする自然豊かなリゾート地へ意識が向きがちです。一方でTRUNKが今回見つめるのは、“都市としての札幌”です。札幌駅、大通、すすきのを結ぶ中心エリア。その中でも大通地区に位置する札幌ダイビルを拠点に、ホテルそのものだけではなく、その周囲にある街の文化や人の営みまで含めて体験をつくっていく。
また同会では、開業に向けて札幌や北海道の人々へのヒアリングを重ねてきたことも明かされました。土地の魅力だけでなく、地域が抱える課題や、まだ広く知られていないものづくりや食まで掘り起こし、それらをホテルのプロダクトやサービスへつなげていくといいます。札幌を“北海道らしく見せる”のではなく、TRUNKの視点を通して、まだ見えていない札幌を見つける。初の東京外進出には、そんな姿勢が表れています。
TRUNK(HOTEL) SAPPOROを象徴するコンテンツのひとつが、18階に設けられるブランド初のスパ「TRUNK(BATH HOUSE)」です。
コンセプトは、「都市のルールから離れ、自分の内側と向き合うための『水のユートピア』」。バーを備えたレセプションの先には、全長約40mの水路が広がり、その水路を起点に10種類のバスコンテンツを巡ります。温度、水、光、音などによって異なる感覚を刺激するほか、男女別の温浴エリアには大浴場、高温サウナ、水風呂、外気浴スペースも用意されます。
Courtesy of TRUNK(HOTEL)
発表会で繰り返されたのは、「癒し」や「リラクゼーション」だけではないということでした。たとえば、ミラーボールと大音量の音楽に包まれる「ディスコバス」。ジャングルの中にいるような感覚をつくる空間、極寒を体験するクールバス、暗闇の中で音だけに意識を集中させるバスなど、感情を静めることだけでなく、刺激、高揚、興奮までを行き来する体験が構想されています。
Courtesy of TRUNK(HOTEL)
一般的なウェルビーイングが“休むこと”に重きを置くとすれば、TRUNK(BATH HOUSE)が目指すのは、感覚そのものをもう一度呼び覚ますこと。ホテル内のスパという枠を越え、ここを目的に札幌を訪れたくなるような場所をつくろうとしています。
もうひとつ、大きな話題となるのが「鮨さいとう」です。店主・齋藤孝司氏による江戸前鮨の名店で、ミシュランガイド東京では2010年版から2019年版まで10年連続で三つ星を獲得。現在は一般予約不可の会員制となっています。TRUNKとは2024年に業務提携し、TRUNK(HOTEL) SAPPOROへの出店を通じ、日本の鮨文化を世界へ発信していくとしています。今回が札幌初出店であり、齋藤氏にとっても初の地方展開です。
Courtesy of TRUNK(HOTEL)
発表会では、単にホテル内のテナントとして出店するのではなく、TRUNKとともに「北海道でどんな鮨をつくるのか」を考えていることが語られました。齋藤氏自身も月に一度程度は札幌を訪れる予定だといい、北海道で水揚げされる海産物を使うことへの期待も口にしました。
また、「伝統的な江戸前の技に、北海道ならではの食材や食文化を掛け合わせ、この地独自の鮨を追求する」とされています。東京の鮨をそのまま札幌へ移すのではなく、江戸前という技術と北海道の海が出会ったとき、どんな一貫が生まれるのか。その答えもまた、TRUNK(HOTEL) SAPPOROという場所から生まれていきます。
客室のデザインテーマは「ミッドセンチュリーフォークロア」。北海道の風土や手仕事に着想を得ながら、ミッドセンチュリーのデザインをTRUNK独自の視点で再解釈します。木を基調とした素材やディテールを通して、都市の中心にいながらも自然の気配を感じられる空間を目指します。客室は全107室。そのうち18室がスパスイートを含むスイートです。
Courtesy of TRUNK(HOTEL)
発表会では、客室そのものだけでなく、そこでゲストが実際に手に取るプロダクトについても説明がありました。地元の革職人との協業や、まだ広く知られていない食品や素材の発掘。アメニティやミニバーを含め、それぞれのプロダクトに背景やストーリーを持たせることで、北海道のものづくりや文化とゲストをつないでいくといいます。
北海道を象徴するモチーフを並べるのではなく、そこで暮らす人、つくられるもの、受け継がれてきた手仕事をホテルという場所で再編集する。TRUNKが掲げる「ソーシャライジング」という考え方も、札幌では具体的な体験として表現されていきそうです。
TRUNK(HOTEL) SAPPOROのもうひとつの特徴は、ホテル内にさまざまな目的を持つ人が交わる場所を用意していることです。
10階のラウンジ&バーでは、ピアノやバンドによる生演奏を予定。朝から夜まで、食事やドリンクとともに音楽を楽しめます。アウトドアテラスでは季節ごとの札幌の景色を望み、冬には透明なドームの中から雪景色を楽しむ構想です。天井高は約6m、壁面には約12mのバーカウンターを設ける計画。日中にはピアノ、夜にはボーカルやサックスを交えた生演奏を行い、宿泊者だけでなく地元の人々が夜を楽しめる場所を目指します。
Courtesy of TRUNK(HOTEL)
また、CINEMA、KARAOKE、マルチファンクションルームを備えたプライベートスタジオは、パーティーから企業イベントまで用途に応じて使い分けられる空間。さらに、自然光と緑を取り込むチャペル、HINATA、MIYABI、KODACHIという3つのバンケットルームを備え、ウェディングやパーティー、ビジネスイベントにも対応します。
Courtesy of TRUNK(HOTEL)
ホテルに泊まるという目的だけではなく、食事をする、音楽を聴く、人と集う、祝う。そうした日常と非日常の間にある時間を受け止めることで、札幌の街に新たな居場所をつくろうとしています。
TRUNK(HOTEL) SAPPOROの所在地は、札幌市中央区南2条西4丁目の札幌ダイビル。ホテルは10階から18階に入り、全107室、想定客室単価は6万円から60万円。デザインはGENERAL DESIGN CO.,LTD.とTRUNK Atelierが手掛けます。
発表会の最後に語られたのは、「デスティネーションシティ」という言葉でした。ホテルそのものを目的地にするだけではなく、そのホテルを起点に、札幌という都市をもう一度見直してもらうこと。食、音楽、スパ、デザイン、クラフト、人との出会い。ホテルの内部にあるさまざまな体験が街へと開かれ、逆に札幌の文化や人がホテルの中へ入ってくる。TRUNKが東京で培ってきた“土地を読み、編集する”ホテルづくりは、札幌で初めて東京という文脈を離れます。
2027年9月17日。
TRUNK(HOTEL) SAPPOROの開業は、新しいホテルの誕生であると同時に、TRUNKというブランドが「東京のホテル」から次の段階へ進む大きな節目になりそうです。
2027年9月17日、札幌・大通地区に「TRUNK(HOTEL) SAPPORO」が開業します。TRUNK(HOTEL) CAT STREET、TRUNK(HOUSE)、TRUNK(HOTEL) YOYOGI PARKに続く新拠点であり、これまで東京をベースに展開してきたTRUNKにとって、初の東京外への進出となります。札幌ダイビルの10階から18階に入り、客室は全107室。ブランド初のスパ「TRUNK(BATH HOUSE)」をはじめ、「鮨さいとう」、オールデーダイニング、ラウンジ&バー、プライベートスタジオ、チャペル、バンケットルームなどを備えます。
Courtesy of TRUNK(HOTEL)今回の開業で興味深いのは、単にTRUNKのホテルが札幌にも誕生するということではありません。TRUNKがこれまで大切にしてきたのは、その土地の歴史や文化、人、自然、食、暮らしや価値観までを深く理解し、自分たちの視点で“編集”すること。その方法論を初めて東京の外へ持ち出したとき、札幌という街はどう見えるのか。そして、そこからどんな新しいホテルの形が生まれるのでしょうか。
東京の外へ。TRUNKが札幌を選んだ理由
2017年、神宮前に誕生したTRUNK(HOTEL) CAT STREET。2019年には神楽坂のTRUNK(HOUSE)、2023年には富ヶ谷のTRUNK(HOTEL) YOYOGI PARKが続きました。それぞれの場所に同じホテルを複製するのではなく、ロケーションごとに異なるコンセプトをつくる。その姿勢は、TRUNKのホテルづくりを特徴づけてきました。発表会では、札幌を選んだ理由について、「都市」と「自然」が近接すること、四季の変化が明確であること、そして北海道ならではの食やクラフト、手仕事が存在することが語られました。
Courtesy of TRUNK(HOTEL)北海道というと、ニセコをはじめとする自然豊かなリゾート地へ意識が向きがちです。一方でTRUNKが今回見つめるのは、“都市としての札幌”です。札幌駅、大通、すすきのを結ぶ中心エリア。その中でも大通地区に位置する札幌ダイビルを拠点に、ホテルそのものだけではなく、その周囲にある街の文化や人の営みまで含めて体験をつくっていく。
また同会では、開業に向けて札幌や北海道の人々へのヒアリングを重ねてきたことも明かされました。土地の魅力だけでなく、地域が抱える課題や、まだ広く知られていないものづくりや食まで掘り起こし、それらをホテルのプロダクトやサービスへつなげていくといいます。札幌を“北海道らしく見せる”のではなく、TRUNKの視点を通して、まだ見えていない札幌を見つける。初の東京外進出には、そんな姿勢が表れています。
“癒す”だけではない。感覚を揺さぶる「TRUNK(BATH HOUSE)」
TRUNK(HOTEL) SAPPOROを象徴するコンテンツのひとつが、18階に設けられるブランド初のスパ「TRUNK(BATH HOUSE)」です。
コンセプトは、「都市のルールから離れ、自分の内側と向き合うための『水のユートピア』」。バーを備えたレセプションの先には、全長約40mの水路が広がり、その水路を起点に10種類のバスコンテンツを巡ります。温度、水、光、音などによって異なる感覚を刺激するほか、男女別の温浴エリアには大浴場、高温サウナ、水風呂、外気浴スペースも用意されます。
Courtesy of TRUNK(HOTEL)発表会で繰り返されたのは、「癒し」や「リラクゼーション」だけではないということでした。たとえば、ミラーボールと大音量の音楽に包まれる「ディスコバス」。ジャングルの中にいるような感覚をつくる空間、極寒を体験するクールバス、暗闇の中で音だけに意識を集中させるバスなど、感情を静めることだけでなく、刺激、高揚、興奮までを行き来する体験が構想されています。
Courtesy of TRUNK(HOTEL)一般的なウェルビーイングが“休むこと”に重きを置くとすれば、TRUNK(BATH HOUSE)が目指すのは、感覚そのものをもう一度呼び覚ますこと。ホテル内のスパという枠を越え、ここを目的に札幌を訪れたくなるような場所をつくろうとしています。
「鮨さいとう」が、初めて東京の外へ
もうひとつ、大きな話題となるのが「鮨さいとう」です。店主・齋藤孝司氏による江戸前鮨の名店で、ミシュランガイド東京では2010年版から2019年版まで10年連続で三つ星を獲得。現在は一般予約不可の会員制となっています。TRUNKとは2024年に業務提携し、TRUNK(HOTEL) SAPPOROへの出店を通じ、日本の鮨文化を世界へ発信していくとしています。今回が札幌初出店であり、齋藤氏にとっても初の地方展開です。
Courtesy of TRUNK(HOTEL)発表会では、単にホテル内のテナントとして出店するのではなく、TRUNKとともに「北海道でどんな鮨をつくるのか」を考えていることが語られました。齋藤氏自身も月に一度程度は札幌を訪れる予定だといい、北海道で水揚げされる海産物を使うことへの期待も口にしました。
また、「伝統的な江戸前の技に、北海道ならではの食材や食文化を掛け合わせ、この地独自の鮨を追求する」とされています。東京の鮨をそのまま札幌へ移すのではなく、江戸前という技術と北海道の海が出会ったとき、どんな一貫が生まれるのか。その答えもまた、TRUNK(HOTEL) SAPPOROという場所から生まれていきます。
北海道の風土と手仕事を、“ミッドセンチュリーフォークロア”へ
客室のデザインテーマは「ミッドセンチュリーフォークロア」。北海道の風土や手仕事に着想を得ながら、ミッドセンチュリーのデザインをTRUNK独自の視点で再解釈します。木を基調とした素材やディテールを通して、都市の中心にいながらも自然の気配を感じられる空間を目指します。客室は全107室。そのうち18室がスパスイートを含むスイートです。
Courtesy of TRUNK(HOTEL)発表会では、客室そのものだけでなく、そこでゲストが実際に手に取るプロダクトについても説明がありました。地元の革職人との協業や、まだ広く知られていない食品や素材の発掘。アメニティやミニバーを含め、それぞれのプロダクトに背景やストーリーを持たせることで、北海道のものづくりや文化とゲストをつないでいくといいます。
北海道を象徴するモチーフを並べるのではなく、そこで暮らす人、つくられるもの、受け継がれてきた手仕事をホテルという場所で再編集する。TRUNKが掲げる「ソーシャライジング」という考え方も、札幌では具体的な体験として表現されていきそうです。
宿泊する人だけではない。札幌に新しい“遊び場”をつくる
TRUNK(HOTEL) SAPPOROのもうひとつの特徴は、ホテル内にさまざまな目的を持つ人が交わる場所を用意していることです。
10階のラウンジ&バーでは、ピアノやバンドによる生演奏を予定。朝から夜まで、食事やドリンクとともに音楽を楽しめます。アウトドアテラスでは季節ごとの札幌の景色を望み、冬には透明なドームの中から雪景色を楽しむ構想です。天井高は約6m、壁面には約12mのバーカウンターを設ける計画。日中にはピアノ、夜にはボーカルやサックスを交えた生演奏を行い、宿泊者だけでなく地元の人々が夜を楽しめる場所を目指します。
Courtesy of TRUNK(HOTEL)また、CINEMA、KARAOKE、マルチファンクションルームを備えたプライベートスタジオは、パーティーから企業イベントまで用途に応じて使い分けられる空間。さらに、自然光と緑を取り込むチャペル、HINATA、MIYABI、KODACHIという3つのバンケットルームを備え、ウェディングやパーティー、ビジネスイベントにも対応します。
Courtesy of TRUNK(HOTEL)ホテルに泊まるという目的だけではなく、食事をする、音楽を聴く、人と集う、祝う。そうした日常と非日常の間にある時間を受け止めることで、札幌の街に新たな居場所をつくろうとしています。
ホテルは、街の見え方を変えられるか
TRUNK(HOTEL) SAPPOROの所在地は、札幌市中央区南2条西4丁目の札幌ダイビル。ホテルは10階から18階に入り、全107室、想定客室単価は6万円から60万円。デザインはGENERAL DESIGN CO.,LTD.とTRUNK Atelierが手掛けます。
発表会の最後に語られたのは、「デスティネーションシティ」という言葉でした。ホテルそのものを目的地にするだけではなく、そのホテルを起点に、札幌という都市をもう一度見直してもらうこと。食、音楽、スパ、デザイン、クラフト、人との出会い。ホテルの内部にあるさまざまな体験が街へと開かれ、逆に札幌の文化や人がホテルの中へ入ってくる。TRUNKが東京で培ってきた“土地を読み、編集する”ホテルづくりは、札幌で初めて東京という文脈を離れます。
2027年9月17日。
TRUNK(HOTEL) SAPPOROの開業は、新しいホテルの誕生であると同時に、TRUNKというブランドが「東京のホテル」から次の段階へ進む大きな節目になりそうです。
INFORMATION
TRUNK(HOTEL) SAPPORO
開業日:2027年9月17日(金)
所在地:北海道札幌市中央区南2条西4丁目 札幌ダイビル
ホテルフロア:10階〜18階
客室数:107室
客室単価:60,000円〜600,000円(想定)
デザイン:GENERAL DESIGN CO.,LTD.、TRUNK Atelier
主な施設
10階:レセプション、鮨さいとう、オールデーダイニング、ラウンジ&バー、チャペル、バンケットルーム「KODACHI」、プライベートスタジオ
11〜12階:バンケットルーム「HINATA」「MIYABI」
13〜17階:客室
18階:TRUNK(BATH HOUSE)、ジム、客室
TRUNK(HOTEL) SAPPORO
開業日:2027年9月17日(金)
所在地:北海道札幌市中央区南2条西4丁目 札幌ダイビル
ホテルフロア:10階〜18階
客室数:107室
客室単価:60,000円〜600,000円(想定)
デザイン:GENERAL DESIGN CO.,LTD.、TRUNK Atelier
主な施設
10階:レセプション、鮨さいとう、オールデーダイニング、ラウンジ&バー、チャペル、バンケットルーム「KODACHI」、プライベートスタジオ
11〜12階:バンケットルーム「HINATA」「MIYABI」
13〜17階:客室
18階:TRUNK(BATH HOUSE)、ジム、客室





















