セリーヌ 2026年秋冬コレクション マイケル・ライダーが描く“スタイルという自信”

Mar 24, 2026
セリーヌCELINE)は、パリファッションウィークにて2026年秋冬コレクションを発表しました。クリエイティブ・ディレクターのマイケル・ライダー(Michael Rider)による今季は、「コンセプト」という枠組みそのものを拒む姿勢から始まっています。

Courtesy of CELINE
ライダーがまず掲げるのは、「自信」という言葉です。それを率直に表現すること、そして皮を介さずにスタイルを語ること。戦略ではなく直感を、計画ではなく感覚を信じる。その態度が、コレクション全体の基調となっていました。

Courtesy of CELINE
また彼は、「鉛筆を研ぐ」という行為を引き合いに出しながら、思考を研ぎ澄まし、余分なものを削ぎ落とすことの重要性を示唆します。それは単なる制作プロセスではなく、スタイルに対する姿勢そのものでもあります。

Courtesy of CELINE
セリーヌにおいて重要なのは、ひとつのテーマではなく「スタイルそのもの」です。古さと新しさが混ざり合い、緊張感と夢見心地を同時に孕む。その曖昧なバランスの中に、ブランドの核があるとライダーは語ります。

Courtesy of CELINE
ルックには、どこか“ほんの少しずれた”感覚が宿っていました。強さと小さな反抗、矛盾や不完全さ、そしてエキセントリックな個性。それらが混在することで、均整の取れた美しさとは異なる魅力が立ち上がります。

Courtesy of CELINE
ライダーが見つめているのは、服そのもの以上に、それを纏う「人」です。整いすぎない内面、複雑で重層的な感情。その“内側”が、装いの下からふと滲み出る瞬間にこそ、ファッションの質があるといいます。思わず目で追ってしまう人、近づきたくなる人、時間を共に過ごしたくなる人。センスと鋭さを併せ持つ人物像が、コレクションの背後に浮かび上がっていました。

Courtesy of CELINE
服を着ることは、その日の気分や歩き方、そして自分自身のあり方を変える行為です。ライダーはその変化の力を信じ、装いを通して生まれる感覚そのものに価値を見出しています。セリーヌの2026年秋冬コレクションは、「スタイル」とは何かという問いに対し、明確な答えではなく、確かな“態度”を提示するものでした。

Courtesy of CELINE
The Editorial Team
Back to Top